2019年シーズン、十勝スピードウェイで開催されたVitz Raceの一戦。《写真提供 TOYOTA》

7月31日、トヨタGAZOOレーシング(TGR)は8月2日に「TGR Netz Cup Vitz Race」が通算400戦目の開催を迎えることを発表し、あわせて2021年シーズンから新たなワンメイクレースシリーズ「TGR Yaris Cup」を開始するとした。

2000年に初のJAF公認ナンバー付車両によるワンメイクレースとして始まった“ヴィッツ レース”が、2020年8月2日に十勝スピードウェイで開催される北海道シリーズの今季第2戦で通算400戦目の節目に到達するという。のべ参加台数は1万6000台超。開催地域や時期による差異を無視して単純計算すると、年間約20レースが実施されてきて、平均約40台のエントリーを集めていたことになる。

そしてこのヴィッツ レースのコンセプトを引き継ぎ、2021年シーズンから始まるのが「TGR Yaris Cup」だ。新型ヤリスをベースにしたナンバー付車両によるワンメイクレースで、各サーキット主催のレースとして開催に向けて準備進行中。今年の年末には暫定レーススケジュールや暫定レギュレーションの発表がある予定で、来年2月に年間登録(レーシングパスポート)申請受付開始、6月頃のシーズンスタートという流れが企図されている。

“ヤリス カップ”の開催予定サーキットは、十勝スピードウェイ、スポーツランドSUGO、ツインリンクもてぎ、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、岡山国際サーキット、オートポリス。

また、TGRは「2021年以降もヴィッツに活躍の場を提供できるよう、全国のサーキットと協力しながら準備を進めている」旨も発表している。

なお、8月2日に十勝で開催されるヴィッツ レースの通算400戦目においては、決勝レース前にセレモニーが実施される予定。TGRは今後もワンメイクレースを通じて「クルマを操る」「クルマで走りを楽しむ」といったクルマ本来の魅力を楽しめる場を提供し、日本のモータースポーツ文化醸成への支援をさらに充実させていく、としている。

2020年7月26日にスポーツランドSUGOで開催されたVitz Race。《写真提供 TOYOTA》 2020年7月26日にスポーツランドSUGOで開催されたVitz Race。《写真提供 TOYOTA》 2020年1月、東京オートサロンに出展された「Yaris Cup Car CONCEPT」。《写真提供 TOYOTA》