フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク《photo by VW》

フォルクスワーゲンは7月9日、『アルテオン・シューティングブレーク』(Volkswagen Arteon Shooting Brake)の予約受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、4万4387ユーロ(約535万円)と発表されている。

『アルテオン』は2017年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2017でワールドプレミアされた。『パサート』の上に位置する4ドアクーペとして開発され、スポーツカーの要素に、エレガンスやファストバックの空間を融合させたデザインが特長だ。

◆アルテオン初のシューティングブレーク

このアルテオンがデビューから3年以上が経過して、初の本格改良を受けて、改良新型が欧州で発表された。同時に、『アルテオン シューティングブレーク』も発表されている。

シューティングブレークとは、もともと狩猟を行うために、猟犬や猟銃などを積み込めるようにした車両を意味していた軽快なワゴンだ。現在では、ワゴンの一形態としてシューティングブレークが用いられ、例えばメルセデスベンツは、『CLA』にシューティングブレークを設定している。

フォルクスワーゲンは、上級4ドアクーペのアルテオンに「シューティングブレーク」を初めて設定した。アルテオン・シューティングブレークは、ダイナミックかつエレガントで、エステート(ワゴン)に柔軟なコンセプトを与えるという。

◆有効荷室長は最大2090mm

アルテオン・シューティングブレークでは、ドライバー、乗員、荷物のための充分なスペースを持たせた。フォルクスワーゲンによると、これは新世代モジュラー車台の「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)の効果になるという。

後席足元のレッグルームは、最大で1016mmとした。フォルクスワーゲンによると、このクラスのベンチマークになるという。シューティングブレークでは、ルーフのデザインを工夫することにより、フロントとリアの両方で、ゆとりの頭上空間を実現する。

後席の背もたれは、非対称に折りたたむことができる。 荷室容量は565リットル。後席を折りたためば、荷室容量は1632リットルに拡大する。有効荷室長は最大2090mmとしている。

◆Bピラーから後方をシューティングブレーク専用デザインに

新しい連続ライトストリップを備えたフロントエンド、印象的なクロームバー、バンパー下部の新しい空気取り入れ口などがあり、前衛的なデザインが特徴的。新デザインのフロントグリルとロング&ワイドなボンネットが組み合わされて、新たな表情を作り出した。ヘッドライトとテールライトには、最新のLEDテクノロジーが採用されている。

Bピラーから後方を、専用デザインとし、ルーフとウィンドウのボトムラインがリアに向かって延長され、ルーフスポイラーが装着される。

サイドクォーターウインドウは、上側のラインをルーフと並行に配した。下側のラインは、Dピラーに向かって上方にカーブしており、サイドクォーターウインドウの面積が狭くなっている。これらのすべての要素が一体となって、スポーティなリアスタイルを追求しているという。

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