BMWは、改良新型『6シリーズ・グランツーリスモ』(BMW 6 Series Gran Turismo)の生産を、ドイツ・ディンゴルフィンク工場で開始した。欧州市場では、7月中に発売される予定だ。
◆48Vのマイルドハイブリッドを全車に搭載
48Vのマイルドハイブリッドテクノロジーを全てのモデルに搭載し、燃費向上と走行の快適性を追求している。パワフルな電圧48Vのスタータージェネレーターと第2のバッテリーを搭載することで、ブレーキエネルギーの回生量や電力量を大幅に増加させているという。この電気エネルギーは、電装品に電力を供給するだけでなく、エンジンの負荷を軽減させたり、パワーを高めたりするためにも使用される。
このスタータージェネレーターは、瞬時に11hpの電気ブースト効果を生み出し、追い抜きや追い越しがさらにダイナミックに行えるようになる。また、このパワフルなスタータージェネレーターは、定速走行時にエンジンを補助することで効率を高め、オートスタートストップ時やコースティング機能を使った走行中の快適性を向上させている。
◆新デザインのフロントマスク
キドニーグリルは幅と高さを増し、フロントバンパーに向かってさらに下がり、一体型のサラウンドで周囲を取り囲んだ新デザインに変更。スリムなヘッドライトも新採用する。L字型に配置された2つのデイタイムランニングライトが、新しいライトグラフィックを生み出している。
アダプティブコーナリングライト機能とマトリックステクノロジーによる幻惑防止ハイビーム機能を含む「BMWセレクティブビーム」、ハイビームアシスタント機能を採用した新しいフルLEDヘッドライトが、標準装備されている。「BMWレーザーライト」も、オプション設定された。ヘッドライトは、外側のデイタイムランニングライトが、ウインカーを兼ねている。
リアは、バンパーを新デザインとし、ワイド感を強調した。トランクリッド下の水平ラインは、ボディの側面まで伸びている。全モデルが、装備ラインやエンジンバリエーションに関係なく、台形のテールパイプフィニッシャーを装備した。
◆BMWライブ・コックピット・プロフェッショナル
インテリアは、デザインが一新されたセンターコンソールの操作部が特長だ。12.3インチのコントロールディスプレイや、マルチファンクションスイッチの配置を変更したスポーツレザーステアリングホイールなどを標準装備する。拡張機能付きのオートマチッククライメートコントロールも採用された。
「BMWライブ・コックピット・プロフェッショナル」が標準装備された。新たに「BMWオペレーティングシステム7.0」を採用しており、さらに多くのデジタルサービスが提供される。新しいクラウドベースのナビゲーションシステムが「BMWマップス」だ。これは、ルートや到着時間を早く、正確に計算し、短いインターバルでリアルタイム交通情報を更新できるようにするもの。さらに、任意の単語を入力して、ドライバーが目的地を検索できるようになった。「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」も機能が拡張され、標準装備されている。
スマートフォンインテグレーション機能が標準装備され、Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」の両方に対応した。また、リモートソフトウェアアップグレードも新機能のひとつだ。車両機能の強化や追加のデジタルサービスを、無線で取り込めるようにした。
シートなどには、ダコタレザーを標準装備する。ロンビクルスモークグレーのアルミ(「Mスポーツパッケージ」)やウッドなど、新しいインテリアトリムが追加された。オプションの「センサテック」パーフォレーテッドトリムでは、インストルメントパネルに茶色のコントラストステッチなどが装備されている。
BMW 6シリーズ・グランツーリスモ 改良新型、生産開始…7月中に欧州発売
2020年07月07日(火) 10時45分
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