デトロイト市へ納車した感染者搬送車《photo by Honda》

ホンダは米国において、新型コロナウイルス感染者の搬送車両(仕立て車)の提供を開始した。ミシガン州デトロイト市へ、日本時間5月6日に10台を納車した。日本では4月13日より、搬送車両の自治体への無償貸し出しを始めている。

米国で用意された車両は、『オデッセイ』(北米仕様)を活用し、後部座席に乗車した感染者から前方の運転者への感染リスクを減らすための仕立てを、ホンダ社内で施した。運転席と後部座席との間に仕切りを設置、前後席間の圧力差を利用して、飛沫感染を抑制する構造した。仕切りには、加工性・作業効率の高い透明ポリカーボネイトを使用している。ホンダでは今後もニーズの高い自治体への貸与を検討する。

さらに、呼吸器の基幹部品である医療用コンプレッサーの生産に対し生産支援も開始、月産1万個をめざす。

感染者の搬送車両について日本では、4月13日より自治体への無償貸し出しなどを始め、5月1日までに東京都、埼玉県、三重県、栃木県などの21自治体へ83台を納車している。仕立て作業は埼玉製作所(狭山完成車工場)を中心に実施しており、ものづくりセンター栃木、鈴鹿製作所、トランスミッション製造部(浜松工場)でも対応している。

また、フェイスシールドの生産を、ものづくりセンター栃木で5月11日より開始し、自治体を通じて、医療現場へ提供して行く予定だ。

デトロイト市へ納車した感染者搬送車《写真 Honda》 デトロイト市へ納車した感染者搬送車《写真 Honda》 デトロイト市へ納車した感染者搬送車《photo by Honda》 仕立て《photo by Honda》 仕立て《photo by Honda》 仕立て《photo by Honda》 デトロイト市へ納車した感染者搬送車《写真 Honda》 フェイスシールド《写真 Honda》