アルピーヌA110新型《画像:国土交通省》

ルノー・ジャポンは4月15日、アルピーヌ『A110』のエンジン、マフラー、ボンネットに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

エンジンについては、エンジンオイルの油 圧を調整するソレノイドバルブの配置位置が不適切なため、エンジン内で発生した微細金属がノズル内部に入り、バルブを固着させることがある。そのため油圧調整不良となり、油圧警告灯の点灯や異音発生が起こり、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがある。

対象となるのは、2018年2月1日から2019年7月1日に製造された350台。改善措置として、全車両、エンジン制御プログラムを対策プログラムに書き換え、ソレノイドバルブを最大油圧で固定する。また、その状態でエンジンオイル油圧を確認し、油圧が規定油圧を満たさない場合は、当該バルブを新品に交換する。

マフラーについては、排気音質を切り替える電動フラップ制御配線の防熱対策が不適切なため、マフラーの放射熱で当該配線が損傷することがある。そのため、配線がショートしてヒューズが切れ、最悪の場合、エンジンが始動できなくなるおそれがある。

対象となるのは、2018年2月1日から2019年3月14日に製造された460台。改善措置として、全車両、電動フラップ制御配線に耐熱材を取り付ける。なお、配線に損傷がある場合は、損傷個所を修理する。

ボンネットについては、ボンネットラッチにおいて、ボルトの締め付け作業管理が不適切なため、締め付けトルクが不足しているものがある。そのため、走行振動等によりボルトが緩み、最悪の場合、走行中にボンネットが開くおそれがある。

対象となるのは、2018年2月1日から2019年2月11日に製造された340台。全車両、ボンネットラッチ固定ボルトを規定トルクで締め付ける。

いずれも不具合および事故は起きていない。本国メーカーからの情報によりリコールを届け出た。

改善箇所(エンジン)《画像:国土交通省》 改善箇所(マフラー)《画像:国土交通省》 改善箇所(ボンネット)《画像:国土交通省》