リスタートしたオリンピック開幕カウントダウン時計(3月31日、東京・新橋)《photo (c) Getty Images》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

新元号の「令和」になって初めての新年度(2020年度)を迎えた。だが、いつものような大ホールなどに集まっての入社式を中止する企業ばかりで、自宅待機のままパソコンに向かって経営トップのメッセージに耳を傾ける新入社員も少なくないだろう。

無理もない。新型コロナウイルスの感染が国内でも拡大しており、昨日は初めて山形県でも新たに感染が確認されて、国内での感染者は2000人を突破したという。ちなみに、感染者ゼロの都道府県は、岩手、鳥取、島根の3県のみとなっている、

「都市封鎖」が瀬戸際だの、ギリギリだなどと、専門家たちの見解も真実味を帯びてきたが、東京都でも新たに78人が感染、1日の感染者数としては最多を更新した。そんな厳しい状況が続く中、運転免許証を取得している都民にはおなじみの東京・品川区の「鮫洲運転免許試験場」でも、そこに勤務する交通安全協会の男性職員が新型コロナウイルスに感染したという。

警視庁が発表したもので、きょうの各紙も取り上げている。それによると、きょう4月1日から当面の間、同試験場を閉場し、運転免許証の取得や更新手続きの業務を停止するそうだ。男性職員は免許更新の講習の講師で、感染確認の4日前の3月27日には50人に講習を行っていたため、濃厚接触の受講者も少なくないだけに心配だ。

運転免許証の更新では、感染拡大を受け、人混みを避けたいなどの理由で手続きに行けない人については、警察署に申告すれば有効期間が3カ月間延長されるなどの特例措置がある。東京では鮫洲以外に府中市にも試験場があるが、更新手続きに訪れるドライバーが殺到することも予想される。

2020年4月1日付

●新型コロナ、住宅ローン減税要件緩和、消費増税時実施、車燃費割延長(読売・1面)

●入国拒否73か国・地域に(朝日・1面))

●経済年度またぎ打撃、解雇見通し1000人超、人の流れ寸断倒産も急増(朝日・1面)

●自動運転車に安全基準、国交省公表(朝日・27面)

●鮫洲免許試験場を当面閉鎖(産経・25面)

●国内感染2000人突破、都78人判明、30代以下過半(日経・1面)

●トヨタとパナソニック、新電池会社世界に供給、ドローンや船向けも開拓(日経・15面)