GT500クラストップタイムのKEIHIN NSX-GT《撮影 益田和久》

2020年のSUPER GT第1回公式テストが岡山県の岡山国際サーキットで開幕。1日目のセッションはNo.17 KEIHIN NSX-GTが1分17秒850のベストタイムを記録し、トップに立った。

例年は岡山国際サーキットのファン感謝デーとの併催で多くのファンでにぎわうのだが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響により無観客で実施されることになった。

1日目のセッションは朝から雨が降ったりやんだりと不安定な天候となったが、開幕前の数少ないテスト機会ということで、各車とも積極的に走り込みをおこなっていた。

今シーズンからドイツツーリングカー選手権(DTM)との共通規則「Class1」に準拠したマシンが登場するGT500クラスはホンダ『NSX-GT』が頭一つ抜け出る速さを披露。午後のセッションで17号車NSX-GTのベルトラン・バケットが1分17秒850をマークし、この日の総合トップタイムとなった。2番手はNo.8 ARTA NSX-GTで、昨年GT300チャンピオンとなり今季はGT500にステップアップする福住仁嶺が1分18秒147をマークした。3番手にはトヨタ『GR Supra』勢の最上位としてNo.36 au TOM’S Supraのサッシャ・フェネストラズが1分18秒236を記録した。

GT300クラスは目まぐるしく順位が入れ替わる1日となったが、最後にトップタイムを記録したのはNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSのクリストファー・ミース。彼はアウディのファクトリードライバーでニュルブルクリンク24時間レースなどで活躍経験のある選手ではあるが、日本でのレースは初めて。岡山国際サーキットも初走行だったが、そんなことを感じさせない速さを披露し1分25秒649をマーク。2番手以下に0.5秒近い差をつけてGT300クラストップタイムを記録した。

2番手にはNo.96 K-tunes RC F GT3、3番手にはNo.2シンティアム・アップル・ロータスがつけた。

GT500クラス2番手タイムのARTA NSX-GT《撮影 益田和久》 GT500クラス3番手タイムのau TOM'S GR Supra《撮影 益田和久》 GT300クラストップのHitotsuyama Audi R8 LMS《撮影 益田和久》