BMWグループと将来の市販電動パワートレイン車の走行サウンドを共同開発する作曲家のハンス・ジマー氏《photo by BMW》

BMWグループ(BMW Group)は、3月3日にスイスで開幕するジュネーブモーターショー2020において、作曲家のハンス・ジマー氏と共同開発した将来の市販電動パワートレイン車の走行サウンドを初公開すると発表した。

<新型コロナウイルス感染症のため中止> ジュネーブモーターショー2020は2月28日に開催中止が発表されました。この記事は中止決定前の情報です。業界動向の参考資料としてお読みください。(編集部)

ハンス・ジマー氏は、ドイツ生まれの作曲家。映画音楽の制作も手がけており、1994年の映画『ライオン・キング』では、アカデミー作曲賞とゴールデングローブ賞を受賞している。

BMWグループは2019年夏、次世代の電動コンセプトカーの『ヴィジョンMネクスト』の走行サウンドを、作曲家のハンス・ジマー氏と共同開発した。ヴィジョンMネクストは、内燃機関を搭載しない電動車のため、静かに走る。そのため低速時には、歩行者や自転車などへの警告サウンドが必要となる。その一方、ヴィジョンMネクストはBMWの高性能ブランド、「M」を冠する電動コンセプトカーとなるため、それに相応しいサウンドが追求された。

この協力関係をさらに進めて、BMWグループは将来の市販電動パワートレイン車の走行サウンドを共同開発するために、ハンス・ジマー氏と提携を結んだ。ジュネーブモーターショー2020では、この提携の成果として、ハンス・ジマー氏と共同開発した将来の市販電動パワートレイン車の走行サウンドを初公開する予定だ。

なおこの走行サウンドは、まずは2020年7月から、BMWのすべてのプラグインハイブリッド車(PHV)に搭載される、としている。

BMWヴィジョンMネクスト(参考画像)《photo by BMW》 BMWヴィジョンMネクスト(参考画像)《photo by BMW》 BMWヴィジョンMネクスト(参考画像)《photo by BMW》