ポルシェ・カイエンをベースにした最新の自動運転プロトタイプ車《photo by Porsche》

ポルシェは2月25日、『カイエン』(Porsche Cayenne)をベースにした最新の自動運転プロトタイプ車を発表した。

ポルシェは、ドイツのテストフィールドにある修理工場において、このカイエンの自動運転プロトタイプ車をデモ走行させた。ポルシェの自動運転システムは、主にAI(人工知能)に依存している。そのため、車体に装着するセンサーが少なくなり、技術面でのコストが削減されるという。

自動運転システムで重要なのは、カメラセンサーだ。車両が修理工場で自動運転する前に、車両周囲のワークショップ環境などのデータは、仮想表現に変換された。

自動運転のテストフィールドは、ポルシェのカスタマーサービスの建物とその敷地だ。車両は、駐車スペースから昇降式のプラットフォームまで、自動運転で走行する。メカニックはタブレット端末を使用して、カイエンを修理工場内の所定位置に、すばやく自動運転でピットインさせる。

今回のテストは、修理工場での自動運転の実現可能性を証明しているという。自動運転のおかげで、車両の修理を、よりコスト効率良く迅速に実行できる。また、このテストにより、ポルシェはAIベースの自動運転に関する情報を収集することができる。長期的には、この自動運転技術を、港や物流、駐車場で利用できるようにする、としている。

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