ホンダ・シビック・タイプR 改良新型(北米仕様)《photo by Honda》

ホンダの米国部門は、2月28日に米国で発売される改良新型『シビックタイプR』(Honda Civic Type R)に、スマホの専用アプリを通じて、サーキット走行に必要な情報やデータを車載モニターに表示・分析できる「LogR」を採用すると発表した。

LogRは、データやスコアリング情報を提供するように設計された新開発のデータロギングアプリだ。サーキットやその他のクローズドコースにおいて、シビック タイプRのドライバーの運転スキルを向上させることを目指している。

◆パフォーマンスモニターにサーキット走行に必要な情報を表示

専用アプリをダウンロードしたスマートフォンを接続すると、改良新型シビックタイプRの7インチのインフォテインメントスクリーンに、「パフォーマンスモニター」が表示される。ドライバーは冷却水やオイルの温度、油圧や気圧、エンジンの吸気温度、ギアの位置などのデータが確認できる。

さらにドライバーは、加速度、ブレーキング、コーナリングのGフォースを「ボウル」グラフで示す「Gメーター」ビューが利用可能。また、車両のピッチやロール、ヨーに関するデータも閲覧できる。ホンダによると、ハイエンドのレーシングビデオゲームで見られる要素を盛り込んでいるという。さらに、インフォテインメントスクリーンには、現在のドライブモード(コンフォート、スポーツ、+ R)が表示される。

ドライバーは、3つの主な機能を通じて、LogRと対話できる。パフォーマンスモニターは、インフォテインメントスクリーンを通じて、ドライバーに車両に関する情報を提供し、ログモードはサーキットのラップタイムを記録する。

◆「運転の滑らかさ」に関するスコアを算出

オートスコア機能は、ブレーキ、加速、ステアリングをモニターし、プロのホンダドライバーのアドバイスを受けながらホンダが開発した独自のアルゴリズムを使用して、「運転の滑らかさ」に関するスコアを算出する。これにより、ドライバーに、スムーズなドライビングを促す。

LogRとのすべてのやり取りは、ダッシュボード中央のインフォテインメントスクリーンの画面で行う。スマートフォンが車両との接続を解除した時は、ログモードとオートスコアの両方で、GPSマッピングと詳細な車両情報を使用した以前の走行記録、パフォーマンストレース、リプレイなど、サーキット走行のより細かい分析が可能になる。

他社のデータロギングアプリとは異なり、LogRは改良新型シビックタイプRの車載コンピューターにアクセスできるのが特長だ。車両のパフォーマンスに関する詳細な情報を、ドライバーは確認することができる。

◆アプリは今春ダウンロードできるようになる予定

新開発のLogRアプリは、スマートフォンのiPhoneとAndroidの両ユーザー向けに、改良新型シビックタイプRでのみ作動するように設計されている。 このアプリは、今春、ダウンロードできるようになる予定だ。

なお、ホンダの米国部門は、カリフォルニア州ロザモンドのウィロースプリングス・レースウェイにおいて、改良新型シビックタイプRを走行させ、LogRのスマートフォンアプリの機能を紹介する映像を公開している。

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