ZFのオープン・マニュファクチャリング・プラットフォームのイメージ《photo by ZF》

ZFは2月12日、マイクロソフトとBMWグループが2019年に設立した「オープン・マニュファクチャリング・プラットフォーム(OMP)」に参加する、と発表した。

OMP は、マイクロソフトの「アジュール(Azure)」 の産業用 IoT クラウドプラットフォーム上に構築されている。OMP の目的は、コミュニティメンバーに対して、オープンな産業標準とデータモデルに基づいたオープンソースコンポーネントによる参照アーキテクチャを提供することにある。

OMP は、機械の接続性やオンプレミスシステムの統合など、一般的な業界の課題に対処できるように設計されている。これにより、OEM やサプライヤー、パートナーは、ソフトウェアソリューションの再利用を促進し、実装コストの大幅な削減につなげることができる。

ZFは、ドイツ政府が主導する「インダストリー4.0」において、スマートファクトリーの構築に積極的に取り組んでいる。そのひとつが、オープンで相互運用可能なプラットフォームとプロセスによるシームレスなデータ統合だ。

OMPは、機械とシステムのデータ接続やシステム統合など、業界全体のニーズに対応している。これは、メーカー、サプライヤー、そのパートナー企業が新しいソフトウェアをゼロから構築する必要はなく、既存のコンポーネント上に構築できることを意味する、としている。