
BMWグループ(BMW Group)は、2020年4月にプラグインハイブリッド(PHV)スポーツカーのBMW『i8』の生産を終了すると発表した。
i8はBMWグループのサステイナブルブランド、「i」のPHVスポーツカーとして、2014年に発売された。当初はクーペボディの『i8クーペ』のみだったが、後にオープン版の『i8ロードスター』が追加され、iブランドは『i3』を含めて、3車種にラインナップを拡大した。
PHVパワートレインは、前輪をモーター、後輪をエンジンで駆動する。エンジンは1.5リットル直列3気筒ガソリンターボで、最大出力231hp、最大トルク32.6kgmを発生する。モーターは最大出力143hpで、エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、最大出力374hpを引き出す。
モーターとエンジンがフル稼働した状態では、i8クーペの場合、0〜100km/h加速4.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを発揮する。二次電池は、蓄電容量11.6kWhのリチウムイオンバッテリーだ。EVモードでは最大55kmをゼロエミッション走行できる。
BMWグループは、このi8クーペとi8ロードスターの生産を、2020年4月に終了する。最終モデルとして、世界限定200台が発売された「アルティメット・ソフィスト・エディション」(Ultimate Sophisto Edition)をもって、生産を終える計画だ。
BMWグループのドイツ・ライプツィヒ工場では、累計生産2万台目となるi8がラインオフしたばかり。ライプツィヒ工場は2014年以来、世界で最も成功したPHVスポーツカーを生産してきた、としている。






