ポルシェ・タイカン《撮影 小松哲也》

ポルシェジャパンは11月20日、ポルシェ初となる電気自動車『タイカン』を日本初公開した。日本での納車開始は2020年後半を予定しているという。価格は未公表。

ポルシェジャパンのミヒャエル・キルシュ社長は同日都内で開いた発表会で「タイカンは超高度な電動パワートレインと、真のポルシェが持つべき特性をすべて兼ね備えている。タイカンはテクノロジーとデザインのベンチマークになっていくだろう」と紹介した。

またポルシェジャパンでプロダクトマネージャーを務めるアレキサンダー・クワース氏は「タイカンは電気自動車特有のデザインと、ポルシェデザインがきれいな形で融合されている」と述べた。

その一例として「タイカンにはエンジンスペースは不要なので、ボンネットを低く設定することができた。それによりボンネットとフェンダーの高低差のメリハリにより、一層ポルシェのクラシックモデルを想起させるデザインになっている。タイカンの横からのシルエットは『パナメーラ』よりも『911』に近い。4ドアセダンでありながらスポーツカーそのものでもある」と指摘した。

さらに「ヘッドライトの下には機能性を持つエアカーテンが備えられている。空気を車両の中に流し込んでホイールハウスから吐き出すことによって、空気抵抗を減らすことを実現している。またエグゾーストシステムやテールパイプは必要ないので、代わりに大型ディフューザーを搭載することができた。リアにおいても空気抵抗を意識した新しいデザイン生まれ変わった」とした。

またパワートレインに関してクワース氏は「フロントとリアに搭載された電動モーター、そして電気自動車で初の2速トランスミッションによって0−100km/h加速は2.8秒を達成。この加速性能は1.2Gでパラシュートを開かずに自由落下するスカイダイバーよりも速い。最高速度は260km/h、ローンチコントロール使用時の最大トルクは1050Nm、最高出力761馬力を実現している。また0−200km/h加速を連続26回繰り返しても、そのパフォーマンスはほとんど衰えない」と解説。

また「ポルシェはストレート性能だけではなくステアリングも最高。バッテリーを車体の下に搭載することで重心が911よりも低い。そして全面に敷いているのでウエイトバランスも理想的。回生ブレーキはワンペダル操作を選ばず、ブレーキペダルのみで回生することを選択した。これもピュアスポーツカーフィーリングを再現している」とも付け加えた。

タイカンの日本導入についてキルシュ社長は「2020年後半」としたうえで、「日本の皆さんにタイカンへの関心を示して頂くためのプラットフォームを確立した。登録頂いた方には市場導入までの間にプラットフォームを通じて購入プロセスやクルマに関する情報を提供する」ことも明らかにした。と

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