ポルシェは11月18日、米国で11月20日に開幕するロサンゼルスモーターショー2019において、初の量産EVスポーツカー、『タイカン』(Porsche Taycan)の新グレード、「タイカン 4S」を初公開すると発表した。
◆エクステリアは専用デザイン
タイカン4Sは、「ターボS」と「ターボ」に続くタイカンの第3のグレードだ。タイカン4Sには、空力的に最適化された19インチのタイカンSエアロホイールと、赤く塗装されたブレーキキャリパーが装備される。
このブレーキには、フロントにインナーベンチレーション付き鋳鉄製ディスクと6ピストン式キャリパーを採用した。ブレーキディスクの直径は、フロントが360mm、リアが358mmだ。リアアクスルには、4ピストン式ブレーキが装備される。
フロントバンパーやブラックのサイドシルとリアディフューザーは専用デザインだ。「ポルシェダイナミックライトシステムプラス(PDLS Plus)」を組み込んだLEDヘッドライトが標準装備されている。
◆インフォテインメントディスプレイは10.9インチ
インテリアは、独立した湾曲メータパネルを採用し、ドライバーが中心であることを重視した。中央の10.9インチのインフォテインメントディスプレイとオプションの助手席ディスプレイの組み合わせは、ブラックパネルルックの一体化されたガラス画面を形成する。
タイカン4Sには、パーシャルレザーインテリアと、8方向の電動調節機能を備えたフロントコンフォートシートが標準装備された。リサイクル素材で構成されたレザーフリーインテリアも選択することが可能だ。
ポルシェ4D シャシーコントロールは、全てのシャシーシステムをリアルタイムで分析し、同期させる。シャシーシステムには、「PASM」(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントシステム)電子制御ダンパーコントロールを含む3チャンバーテクノロジーを採用したアダプティブエアサスペンションを標準装備している。
◆ツインモーターは571ps
タイカン4Sにも、非常に効率的な電気モーターを、フロントアクスルとリアアクスルに1基ずつ搭載し、4輪を駆動する。電気モーター、トランスミッション、パルス制御インバーターは、コンパクトなドライブモジュールに一体設計された。
リアアクスルには2速トランスミッションを搭載した。1速は静止状態からの発進時に、鋭い加速を可能にする。ロングレシオの2速は、高い効率と同時に、高いエネルギー残量を追求する。2速は、高速走行時にも適用される。
タイカン4Sには、蓄電容量79.2kWhのシングルデッキの「パフォーマンスバッテリー」が標準装備される。オーバーブースト時の最大出力は530psを発生する。オプションで、「パフォーマンスバッテリープラス」を用意する。バッテリーの蓄電容量は、93.4kWhに引き上げられ、最大出力は571psとなる。どちらの仕様でも、タイカン4Sは0〜100km/h加速を4.0秒で駆け抜け、最高速は250km/hに到達する。
なお、最上位グレードのターボSは、ローンチコントロールとの組み合わせで、最大761psのオーバーブースト出力を発生する。これにより、0〜100km/h加速2.8秒、最高速260m/hの性能を発揮する。ターボの最大出力は680ps。0〜100km/h加速は3.2秒、最高速は260m/hだ。
タイカン4S の1回の充電での航続は、パフォーマンスバッテリーが最大407km、パフォーマンスバッテリープラスが最大463km(どちらもWLTP計測)だ。これはタイカンのラインナップで、最長となる。最大充電出力は、パフォーマンスバッテリーが225kW、パフォーマンスバッテリープラスが270kW、としている。
ポルシェ タイカン に「4S」、航続はシリーズ最長の463km…ロサンゼルスモーターショー2019で発表へ
2019年11月19日(火) 15時15分
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