メルセデスベンツ EQC(欧州仕様)《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツは11月11日、メルセデスベンツブランド初の市販EV、『EQC』(Mercedes-Benz EQC)がドイツに本拠を置く認証機関、「テュフズード(TUV SUD」の「360度環境チェック」に合格した、と発表した。

「EQ」は、メルセデスベンツが立ち上げた電動車に特化したサブブランドだ。EQブランドの最初の市販車として登場したEVが、SUVのEQCになる。2019年7月には、日本市場にも導入された。

EQCは電動SUVだ。ボディサイズは、全長4761mm、全幅1884mm、全高1624mm、ホイールベース2873mm。マルチビームLEDヘッドライトが組み込まれたフロントマスクには、メルセデスベンツの新世代電動ブランドのアイデンティティを表現している。

EQCには、メルセデスベンツが新開発した電動パワートレインを搭載する。モーターは前後に2個搭載し、4輪を駆動する4WDになる。2個のモーターは欧州仕様の場合、合計で最大出力402hp、最大トルク76.5kgmを引き出す。前後アクスル間で走行状況に応じて、トルク配分を行う。動力性能は、0〜100km/h加速を5.1秒で駆け抜ける。最高速はリミッターによって、180km/hに制限される。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は80kWhと大容量だ。重量は650kgで、車体中央の低い場所にレイアウトされる。1回の充電での航続は、欧州の計測モードで450km以上。急速充電は、欧州や米国ではコンボ方式、日本や中国ではチャデモ方式に対応しており、バッテリーの80%の容量なら、充電はおよそ40分で完了する。

このEQCが、テュフズードの「360度環境チェック」に合格した。テュフズードの360度環境チェックは、エコバランスに基づいて、原材料の採掘から生産と使用、そして最終的な廃棄まで、ライフサイクル全体にわたって自動車の環境への影響を調査するものだ。

メルセデスベンツは、EQCを再生可能エネルギーのみで走行させた場合、燃焼エンジンを搭載した自動車と比較して、CO2排出量はライフサイクル全体で最大70%削減される、としている。

メルセデスベンツ EQC(欧州仕様)《photo by Mercedes-Benz》 メルセデスベンツ EQC(欧州仕様)《photo by Mercedes-Benz》 メルセデスベンツ EQC(欧州仕様)《photo by Mercedes-Benz》