メルセデスベンツGクラス新型《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツのSUVラインナップの頂点に位置し、その優れたオフロード性能によって、支持されている『Gクラス』(Mercedes Benz G-Class)。同車に将来、EVが設定される可能性が出てきた。

これは、メルセデスベンツブランドを擁するダイムラーにおいて、デジタル化部門を率いるサシャ・パレンバーグ氏が、自身のツイッターで明らかにしたもの。「ダイムラーのオラ・ケレニウスCEOが、メルセデスベンツGクラスのEVを将来、市販化する方針を固めた」と明らかにしている。

Gクラスのデビューは1979年2月で、NATO軍の軍用車をベースに開発された『ゲレンデヴァーゲン』が、そのルーツだ。ラダーフレームの上に無骨なまでに四角いボディを載せて、ストロークをたっぷり取った4輪リジットサスペンションを採用していた。

Gクラスは1989年のマイナーチェンジで、駆動方式をパートタイム4WDからフルタイム4WDに変更し、同時に型式はW461からW463に変わった。このマイナーチェンジを機に、Gクラスは実用車から高級車にシフトしていく。

また1994年には、呼称をゲレンデヴァーゲンから『Gクラス』に変更した。しかし、基本メカニズムはデビュー当初から変わっておらず、熱狂的な信望者を集める大きな理由となっている。

2018年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2018において、新型Gクラスが発表された。ボディのデザインは角が立ったスクエアなもの。ひと目でGクラスと識別できるデザインが継承された。その一方、インテリアのデザインは大幅にモダン化。伝統の悪路走破性をさらに追求している。

今回、ダイムラーのオラ・ケレニウスCEOが、メルセデスベンツGクラスのEVを将来、市販化する方針を固めたという。サシャ・パレンバーグ氏は、「過去には、Gクラスを廃止すべきかどうか、議論があった。しかし、今ではGクラスこそ、最後まで生産され続けるメルセデスベンツになるだろう」と述べている。
#Daimler CEO Kallenius: ”There will be a zero-emission #EV version of the #MercedesBenz G-Class. In the past there were discussions whether we should eliminate the model, the way I see things now I'd say the last Mercedes to be built will be a G-Class" #AMWKongress #eMobility pic.twitter.com/tAS6tzpR3Y— Sascha Pallenberg 潘賞世 (@sascha_p) 2019年11月7日

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