ナビタイムジャパンは、スマートフォンアプリを車載ディスプレイで利用するためのオープンソース「スマートデバイスリンク(SDL)」と10月10日より連携を開始した。
SDLは、トヨタ自動車をはじめ、世界各国の自動車メーカ、車載機器メーカ、オートモーティブ関連ソフトウェア各社が加盟している非営利団体「スマートデバイスリンクコンソーシアム(SDLC)」によって策定されている、業界標準の車載コネクト用オープンソースプラットフォーム。ナビタイムジャパンでは、2017年10月よりSDLCに加盟し、関係各社との意見交換や、アプリの研究開発を通じて、デモアプリ提供や技術協力を行ってきた。
今回、SDL対応車載機が搭載された自動車の販売に合わせて、カーナビタイムはSDLに正式対応。カーナビアプリ「カーナビタイム」が、トヨタ『カローラ』『カローラツーリング』『カローラスポーツ』に標準搭載されたSDL対応車載機で利用可能になった。今回の対応により、車載ディスプレイ上でアプリの表示・操作が可能。車載ディスプレイを用いることで視認性も向上し、より安全・快適にカーナビタイムを利用できる。
カーナビタイムは、端末内に地図を保持することでオフラインでも使えるスマートフォン向けの本格カーナビアプリ。VICSによるリアルタイムの渋滞情報やプローブデータを活用して渋滞を考慮したルート案内などができるほか、車種情報を登録することで、車高・車幅を考慮したルート提示も可能だ。
今後、スマートフォン向けカーナビタイムのボイスコントロール機能もSDL対応車載機との連携を予定している。また、将来はカーナビタイムと車載機器を連携させることで、車速情報など車両から取得できる情報をスマートフォンアプリで活用することも検討。これにより、トンネル内などGPS情報を取得できない場所でもより正確なナビゲーションが可能となるなど、サービス向上も期待される。
カーナビタイム、SDLに正式対応 カローラ 新型で利用可能に
2019年10月13日(日) 11時30分
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