コンチネンタルのパワートレイン新会社が受注したプジョー 208 EVの電動アクスルドライブ《photo by Continental》

コンチネンタル(Continental)は10月9日、パワートレイン部門が独立して設立された新会社の「ヴィテスコ・テクノロジーズ」が、PSAグループから電動パワートレインを受注した、と発表した。

ヴィテスコ・テクノロジーズは10月1日に発足した。世界的に進む電動化への対応を視野に入れており、1社単体で完全な電動化ソリューションを提供できる点が強みだ。商品構成には、48V電動化、ハイブリッドエンジン、バッテリー式自動車へ搭載される高性能なエレクトロニクス向けテクノロジーが含まれる。

このヴィテスコ・テクノロジーズが、PSAグループから電動パワートレインを受注した。この電動パワートレインは、新型プジョー『208』のEV、「e-208」に搭載される「e-CMP」と呼ばれるモジュラー電動プラットフォーム向けとなる。

ヴィテスコ・テクノロジーズの電動パワートレインは、完全統合された電動アクスルドライブという点が特長だ。重量80kg未満のモジュールに、電気モーター、トランスミッション、パワーエレクトロニクス、モーター制御装置を一体設計した。これにより、多数のケーブルとプラグを省くことができ、車両の総重量を約20kg削減できるという。

プジョーe-208のモーターは最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを発生する。バッテリーは、蓄電容量が50kWhと大容量だ。この効果で、1回の充電で最大450km(NEDC:新欧州サイクル)の航続を備える。バッテリーの充電は、家庭用コンセントでおよそ16時間だ。三相コンセントでおよそ5時間15分。出力100kWの急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの8割の容量をおよそ30分で充電できる。

プジョーe-208は、3種類のドライブモードとして、「エコ」「ノーマル」「スポーツ」を採用した。このうち、スポーツではパフォーマンスが重視され、0〜100km/h加速は8.1秒の性能を発揮する。

プジョー e-208《photo by Peugeot》 プジョー e-208《photo by Peugeot》 プジョー e-208《photo by Peugeot》