ZFは10月8日、バス向けの新世代オートマチックトランスミッション、「EcoLife 2」を発表した。
「EcoLife」トランスミッションの第2世代となるのが、EcoLife 2だ。数多くの技術的な変更により、最大204kgmのトルクに対応し、スムーズなシフトチェンジを実現する。
EcoLife 2では、新しいねじりダンパーを備えたトルクコンバーターにより、迅速かつスムーズな変速を可能にした。また、EcoLife 2のすべてのバリエーションに、燃料を節約するスタート/ストップ機能を導入する。ZFはEcoLife 2のトルクコンバーターに、トーショナルダンパーを採用した。これにより、摩耗を最小限に抑えながら、快適性を引き上げている。
また、EcoLife2では、新開発の遊星ギアセットにより、ギア比を5.469から5.727に変更した。ZFのエンジニアは、ラメラクラッチに特別なコーティングを施すことにより、内部伝達損失をさらに削減した。このコーティングは冷却を最適化するため、摩耗も減らせる。
EcoLife 2では、冷却性の面で新技術を投入した。トランスミッションの後方に装着されたステンレス製の熱交換器はトリプルダクトになり、トランスミッションの冷却システムと一体化した。 その結果、約10kg軽量化され、メンテナンスを容易にした。
さらに、EcoLife 2では、トランスミッションの制御ソフトウェアを新しくし、燃料節約に貢献するコースト機能を採用した。これにより、最大3%燃費が向上する、としている。
ZF、バス向け新世代AT発表…最大3%燃費を向上
2019年10月10日(木) 14時00分
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