11月23〜24日に富士スピードウェイで両日とも予選&決勝が開催される「SUPER GT × DTM 特別交流戦」に、小林可夢偉がDTMマシンの「BMW M4 DTM」で参戦する。日本時間10月2日の夕刻、BMWモータースポーツと可夢偉のマネジメントサイドが公表した。
ついに初開催を迎える「SUPER GT × DTM 特別交流戦」のエントリーリストに、今季はSUPER GT/GT500クラスにレギュラー参戦していない超大物日本人ドライバーがDTM側から名を連ねることとなった。かつてF1で活躍し、現在はルマン24時間レースを含む世界耐久選手権(WEC)やスーパーフォーミュラ(SF)を主戦場としているトヨタ/レクサス系トップドライバーのひとり、小林可夢偉である。
可夢偉は昨年2018年はGT500クラスにもレクサスからレギュラー参戦し、優勝を果たしている。その彼が、DTMマシンの「BMW M4 DTM」に乗って“SUPER GTの戦場”に帰参することは大きな注目を集めそうだ。
小林可夢偉のコメント
「まず、このオファーをBMWモータースポーツからいただいたことに感謝します。そしてこのオファーを受けることを快諾してくださったトヨタにも感謝いたします。BMW M4 DTMを実際にドライブするのはこのレース(レースウイーク)が初めてになりますが、先日、BMWのファクトリーを訪問してシミュレーターで何時間かテストを行なうなど、できる限りの準備は進めています。レースではBMW M4 DTMで最大限の結果を出したいと思っています。今回の交流戦はとても面白いイベントになると思いますので、みなさん応援よろしくお願いします」
SUPER GTのGT500クラスマシンとDTMマシンが競う特別交流戦、GT500マシンは今季シリーズ戦を戦っている全15台が参戦する。そしてDTM側からは「BMW M4 DTM」3台と「アウディ RS 5 DTM」4台の参戦が発表されていた(SUPER GT第7戦レポート内で既報)。
GT500は今季レギュラーの各車2人組の参戦が基本線で、今回はDTMスタイルをベースとしたドライバー交代のないレースを土・日それぞれに予選を含めて実施する予定のため、1名が土曜担当、もう1名が日曜担当というかたちを採るものと見られている。
一方のDTM側に関しては台数確定後、9月下旬にBMW陣営がまずアレックス・ザナルディの富士参戦を発表した。F1やインディで活躍したザナルディは、事故で両足切断という状況に遭遇して以降もモータースポーツやハンドサイクリング競技で積極的に活動してきた。ちなみに今回の富士参戦は、そこが2020年東京パラリンピックのパラサイクリング競技会場であることも視野にしたものだという。
続いてアウディ陣営は、DTMチャンピオン経験者のレネ・ラストとマイク・ロッケンフェラー、GT500王者経験のある日本馴染みのロイック・デュバルにブノワ・トレルイエという布陣を発表した。そしてこの日、BMW陣営の2人目として可夢偉の名が公表されている。
なお、今週末(10月5〜6日にそれぞれ予選&決勝)のDTM今季最終戦ホッケンハイムには、3台のGT500マシンが参戦する。ホンダ、日産、トヨタ(レクサス)各1台がアウディ、BMW、アストンマーティンに混じって走る。ドライバーは2009年F1王者かつ2018年GT500王者のジェンソン・バトン(ホンダ「NSX」)らで、こちらも日欧で熱い視線を集めているところだ。
【SUPER GT × DTM 交流戦】小林可夢偉、BMWのDTMマシンを駆っての富士参陣が決定
2019年10月03日(木) 02時00分
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