BMW M3セダン 新型プロトタイプ(スクープ写真)《APOLLO NEWS SERVICE》

BMWの欧州Dセグメントセダン『3シリーズ』に設定される高性能モデル、『M3セダン』の最新プロトタイプがニュルブルクリンクで高速テストを開始した。その姿からは、フロントマスクが大きく変わること、特にキドニーグリルが巨大化していることがわかる。

捉えた開発車両は、これまでの偽装ネットが取り払われ、まるでビーバーの歯か鉄格子のような縦スラットが入ったキドニーグリルが初めて露出している。その下にはナンバープレートが取り付けられ、細い縦スラットグリルが下部に見えている状態だ。

ここで確実にわかったことは、3シリーズとは全く異なる巨大グリルが装着されることだ。気になるのは、キドニーグリルのセンターと、ナンバープレート下の垂直バーの位置が一致している点。フランクフルトモーターショーで初公開された『Concept4』(コンセプト4)のように、上から下まで切れ目なく巨大化されるのか、あるいはナンバープレートの位置で上下分割されるのか。ヘッドライト形状も変わっていると見て良さそうだ。


インテリアでは、12.3インチデジタルインストルメントクラスタ、その横に8.8インチのインフォテイメントディスプレイを配置するほか、3本スポークのMステアリングホイールが確認できる。また2つのディスプレイの上部ダッシュボード形状は、一直線に伸びてスポーティさを演出しており、3シリーズと差別化されていることがわかる。

フランクフルトモーターショーでマルクス・フラッシュCEOは、新型M3セダンに3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は510psを超えると示唆している。おそらくこれが噂の最上級「コンペティション」グレードとみられ、その下には最高出力454psを発揮するエントリーモデルや、480psを発揮するミドルグレードが設定されると予想される。エントリーモデル以外は、8速ATと組み合わされる「M xDrive」四輪駆動が搭載されるだろう。

ワールドプレミアは、2020年以降となりそうだ。

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