マツダCX-30《撮影 中野英幸》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

「消費税きょうから10%」。きょうの各紙がすべて1面トップや経済面、社会面などで大きく報じているが、1面のサブタイトルがまちまちなのが興味深い。読売は「飲食料品8%に軽減」として「軽減税率制度」を導入したことを強調。朝日は「5年半ぶり増税」。毎日は「混乱の中、消費税10%、軽減税率、ポイント還元制度分かりにくく」との見出しで、「制度は複雑で混乱も予想される」と指摘している。

また、産経も「ポイント還元75%未対応」として、「同じ商品でも、店内飲食は10%だが持ち帰ると8%になるなど複雑だ」と伝えている。東京は「強まる個人課税、遠のく財政再建」。日経は「社会保障負担全世代で、消費高齢化構造改革へ一歩」としながも「家計に重荷、景気試練」と取り上げている。

社会面に目を向けると「酒、ガソリン駆け込み需要、小売店値札一斉に貼り替え」(読売)、「10%前夜大忙し、閉店後に値札替え準備急ぐ。日用品まとめ買い『ついつい』」(朝日)、「お店もお客もバタバタ」(毎日)、「最後の8%滑り込み」(東京)など、10%への消費税を翌日に控えた9月30日の小売店などの現場をレポートしている。

話題は変わるが「滑り込み」といえば、プロ野球の阪神が、甲子園球場でのペナントレース最終戦で中日を3-0で下して3位に浮上、2年ぶりとなるクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。大逆転で阪神がAクラスに滑り込んだ結果、4位に転落した広島は4年ぶりのBクラス。

広島は9月19日のDeNA戦では6回まで大量の7点をリードしていたが、追い付かれて延長11回で痛恨の逆転負けを喫した。広島ファンのマツダの丸本明社長も「今年の広島を象徴している試合だった」と苦笑しながらも「(巨人に移籍した)丸よりも新井(貴浩)選手が引退したのが痛手だった」と敗因を分析していた。モチベーションを上げるには、本業のほうで『CX30』などの新型車をヒットさせるしかないようだ。


2019年10月1日付

●消費税きょう10% 飲食料品8%に軽減(読売・1面)

●酒、ガソリン駆け込み需要、小売店値札一斉に貼り替え(読売・29面)

●JDIへの出資見送り、中国企業が書簡再建に暗雲(朝日・3面)

●景気判断再び「悪化」か、8月鉱工業生産2か月ぶり下落(朝日・7面)

●あおり運転絶つ道は(朝日・13面)

●電事連会長職辞任か、関電社長金品受領、引責不可避(東京・7面)

●東南アジア新車販売11%減、8月、今年最大の落ち込み(日経・15面)

●スズキ、スイッチで変形のPHV(日経・17面)

●ソフトバンクG投資戦略に逆風、揺らぐ成長企業「総取り」(日経・19面)

●阪神、3位滑り込みCSへ、6連勝、セ最終戦飾る(日経・37面)

スズキ・ワクスポ(東京モーターショー2019出品予定)《写真提供 スズキ》