トヨタ・ヴォクシー

トヨタ自動車は9月19日、『ヴォクシー』など5車種52万台について、燃料ポンプやシートリクライニングに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは『ヴォクシー』『ノア』『エスクァイア』『アルファード』『ヴェルファイア』の5車種で、2013年12月20日から2018年7月18日に製造された52万2354台。

燃料ポンプについては、ハイブリッド車が対象で、ポンプへかかる電圧が高く、かつモータブラシの組付けが不適切なため、ブラシが傾いて過大なスパークが発生し異常摩耗することがある。そのため、燃料ポンプが作動不良となりエンストするおそれがある。

改善措置として、全車両、燃料ポンプを対策品に交換する。不具合は125件発生、事故は起きていない。

シートリクライニングについては、運転者席および助手席のリクライニングロック用スプリングを取付けるスプリングスペーサ成形時の端部形状が不適切なため、リクライニング操作の繰返しによりスプリングがスペーサから外れるものがある。そのため、シートバックを保持できなくなり、最悪の場合、リクライニングレバーが戻らないことに気づかず走行すると、意図せずシートバックが倒れるおそれがある。

改善措置として、全車両、運転者席および助手席の内側シートリクライニング機構部にリクライニングロックスプリング外れ防止のためのブッシュを追加する。なお、既に外れている場合、スプリングを新品に交換する。不具合は7件発生、事故は起きていない。

いずれも市場からの情報によりリコールを届け出た。

改善箇所(燃料ポンプ)《画像:国土交通省》 改善箇所(シートリクライニング)《画像:国土交通省》