BMW 1シリーズ 新型 発表会《撮影 小松哲也》

ビー・エム・ダブリューは8月29日、全面改良した『1シリーズ』(BMW 1 Series)の販売を開始した。改良を機に前輪駆動方式を採用したことで室内空間が広くなったのを始め、最新の運転支援システムを装備しているのが特徴。価格は334万〜630万円で、11月から順次納車を開始するという。

ビー・エム・ダブリューでBMWブランド・マネジメント本部長を務めるミカエラ・キニガー氏は同日都内で開いた発表会で「第3世代の1シリーズは実際に前輪駆動車として出すことになった。先進のテクノロジーで、先代を上回るドライビングダイナミクスを提供し、安全装備もついている」と紹介した。

前輪駆動を採用した新型1シリーズは、先代に比べて後部足元のスペースが約40mm広くなって乗降性が増したほか、ラゲッジルームの容量が20リットル増えて380リットルに拡大。後席を倒せば最大1200リットルまで拡大するとしている。

また運転支援システムも充実しているのも特徴となっている。そのひとつがリバース・アシスト機能で全車に標準装備されている。

キニガー氏は「BMW特有のもので、他の競合はこのようなものを提供していない」と強調。その仕組みは「前に進めなくなって、元の場所にバックして戻らなければならない時に、クルマが自動的にやってくれるもので、その直前に時速35km以下で走行していれば、クルマが50mの軌跡を記憶し、その軌跡通りにステアリング操作を自動でしてくれる」というものだ。

さらにBMWとして日本市場初導入となるタイヤスリップ・コントロール・システム(ARB)も採用している。「スリップ状況を感知するとタイヤからエンジンコントロールユニットに対して直接信号が伝達されるようになっており、従来のシステムに比べて3倍の速さで反応し、ドライバーは通常の10倍速くスリップのコントロールを認識することができる」とキニガー氏は解説。

その上で「前輪駆動のクルマでありながら、後輪駆動と同等のフィーリングを体験できる。BMWの駆け抜ける喜びは新型1シリーズでも変わらない。例えばコーナリングであったり、ウェットなコンディションで運転している時にトラクションを大きく改善することができる」と付け加えた。

日本に導入される新型1シリーズのパワートレインは1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジンと、2リットル直列4気筒ガソリンエンジンの2種類で、4気筒エンジンには4輪駆動システムのxDriveが組み合わされる。

キニガー氏は「多くの女性が1シリーズを運転してくれるが、新型においても、さらに多くの女性を引き付けたい」と期待を寄せていた。

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