マツダ3 新型《撮影 中野英幸》

ついに国内販売がスタートした『アクセラ』後継車。全面刷新された新型は日本における名前もチェンジし、グローバル名称である『マツダ3』(MAZDA3、マツダ・スリー)」を名乗ることになったのがまず大きなトピックだ。

このマツダ3は、マツダにとってきわめて特別な意味をもつ新型車だ。2012年にデビューした先代『CX-5』以降のマツダ車は、『CX-8』まで第6世代商品と呼ばれる技術基盤で作られていた。しかしMAZDA3からはプラットフォームやボディ構造、そしてサスペンションなどのコア技術を刷新。マツダ3はその新世代商品群(第7世代)の先陣を切ったというわけである。

エンジンはガソリンが1.5リットルと2.0リットル、ディーゼルが1.8Lを設定。さらに注目なのが「火花圧縮点火(SPCCI)」と呼ばれる量産車世界初の燃焼方式を採用した2.0Lのガソリンエンジン「SKYACTIV-X」の搭載だ。

この「SKYACTIV-X」についてマツダは「優れた初期レスポンスと力強いトルクを備えるディーゼルの良さと、素早い操作にもリニアに追従し、高回転までスムーズに伸びていくガソリンエンジンの良さを兼ね備えた走りを実現」とマツダは説明。「Mハイブリッド」と呼ぶ、スターターモーターを兼ねたモーターにより駆動アシストを行う、いわゆるマイルドハイブリッドを組み合わせて搭載される。

ボディタイプはセダンと、「ファストバック」と呼ぶ5ドアハッチバックの2タイプ。セダンがコンサバティブで広い客層に向けたデザインとしているのに対し、ファストバックは好き嫌いが分かれることを覚悟してアバンギャルドで新しい世界観を作ろうという意気込みが伝わってくる。いずれも、従来の常識では考えられない内側に反ったドアパネルを組み合わせているのも大きなデザイントピックといえる。

価格はセダンが247万円から355万1200円で、ガソリン1.5リットルエンジンがラインナップされないこともあってボトム価格が高め。ハッチバックは1.5リットルエンジンも用意するのでスタート価格が低めで、218万1000円から362万1400円だ(同じ仕様であればボディタイプを問わず同一価格)。注目の「SKYACTIV-X」は314万円からのスタートとなる。

販売開始時期はエンジンにより異なり、ガソリン1.5リットルとディーゼルモデルは本日5月24日から販売開始。ガソリン2.0Lエンジン搭載車は7月下旬からの販売を予定している。もっとも遅いタイミングとなるのが「SKYACTIV-X」で、受注開始が7月、販売スタートが10月の予定になっている。

ちなみにマツダ3という名称は、これまでも日本以外では使われていたもの。日本のみ「アクセラ」だったのが、新型からは日本も含めて世界統一名称になった。

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