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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ…………。

早割・特割などで料金体系が複雑でイマイチわかりにくい航空運賃だが、こうした中、全日本空輸(ANA)が、国際線エコノミークラスの一部クラスを対象に、機内前方の通路側や窓側といった人気の高い座席を事前に指定する場合は有料化にすると発表。きょうの読売などが報じている。

それによると、早期予約の代わりに料金が割引される「バリュー」や「スーパーバリュー」など、下位の「予約クラス」で購入した乗客が対象で、金額は日本と東アジア、日本と欧州など国際線の路線によって異なり、1人1区間当たり1500〜5500円を徴収するという。

この事前指定席の有料化は5月29日以降にANAのウェブサイトで受け付ける予約分から開始。飛行時間が短い国内線には適応されないが、国際線のエコノミ―では窓側や通路側以外にも、非常口に隣接する足元が広い座席も対象になるようだ。

これまでANAの事前座席指定では、運賃(予約クラス)に関わらず 無料で座席指定が可能だったが、それでは運賃が安く、早期に発売される下位の予約クラスの乗客が人気の座席を指定して、直前に高い運賃で予約した乗客との間で不公平感があったという。このため「運賃の価格帯に応じたサービスを提供する」のが狙いのようだ。

ただ、サービスの向上に伴う有料化といえば聞こえがいいが、機内前方の通路側・窓側座席以外の不人気の座席を割引するわけでもない。これでは食品などにみられる実質的な値上げでありながら乗客が気づきにくい“ステルス値上げ”のようなものだろう。

2019年4月18日付

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●全日空座席指定有料化へ、国際線の窓側・通路側(読売・10面)

●ゴーン被告金利優遇指示、オマーン代理店、30億円借金直後(読売・37面)

●日米貿易交渉対象絞る、当面は「農産物・車」「デジタル」(朝日・1面)

●パイオニアの挫折、響かなくなった高級路線(朝日・7面)

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●公取委調査、個人情報収集「懸念」75%、巨大IT、不公正取引(産経・1面)

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●VW1.3万台リコール(産経・24面)

●EV普及、巨大な実験場、中国「25年に700万台」VWやトヨタ本命投入、上海ショー(日経・13面)

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