オートモビルカウンシル。マツダブースは今年30周年を迎えたロードスターの展示。《撮影 中込健太郎》

今年30周年を迎えるマツダ『ロードスター』。オートモビルカウンシル2019では、ロードスター一色のブースが設けられた。

ブースには、6台のロードスターが並んだ。プロトタイプ、最新ND型の30周年記念仕様、初代NA型の「黄色」と「赤」、2代目NB型「青」の10周年記念モデル、3代目NC型「白」の20周年記念モデルだ。

プロトタイプと30周年記念モデルを除く4台は、1989年にシカゴモーターショーで初代が発表された時、赤、白、青、黄を並べてお披露目されたことをオマージュしたのだという。赤いNAは、女性オーナーが還暦祝いに「赤いちゃんちゃんこ」を着る代わりに選んだ個体で、手放す際にマツダに寄贈されたという。NBとNCは、オリジナルの状態を保った車を借りてきたそうだ。

プロタイプのそばの説明担当者は、ロードスターは会社の商品企画部門から生まれたモデルではない、と明かす。「この試作車でアメリカのサンタバーバラを走らせて映像にし、広島の役員を説得したクルマがロードスターなのです。今回展示した試作車は30年以上前のものですので、役員クラスでもなじみがないという者もいます。実は私も間近にして感激しています」。

誕生のきっかけとなったプロトタイプが登場。《撮影 中込健太郎》 プロトタイプなのでほかの車で観たことのあるパーツも散見。しかし洒落た内装だ。《撮影 中込健太郎》 スポーツカーというよりスペシャリティカーと言った風情。《撮影 中込健太郎》 フェンダーごと一体で開閉するボンネット。開いたときにはギャラリーからどよめきが。《撮影 中込健太郎》 ボンネットの下に収まるのは前時代的なメカニズム。・《撮影 中込健太郎》 青い目の女性が颯爽と走って似合うクルマ。それが最初のアイデアだったそうだ。《撮影 中込健太郎》 アメリカサンタバーバラを実際に走らせ、この時の雰囲気、そして周囲の反響などを広島へ持ち帰って、開発スタートへ役員を説得したのだそうだ。《撮影 中込健太郎》 かなり手の込んだモディファイが施されているがあくまでも控えめ。しかし非常に収まりのいい仕上がりのクラブレーサー。《撮影 中込健太郎》 MX-5ミアータ。左ハンドルだった。《撮影 中込健太郎》 プロトタイプと並んで赤いユーノスロードスターが並ぶ。《撮影 中込健太郎》 最初のオーナーは女性で、還暦の記念に赤いちゃんちゃんこの代わりに、と、赤いロードスターを購入したのだそうだ。《撮影 中込健太郎》 その後マツダに寄贈されたのだという。《撮影 中込健太郎》 NBは10周年記念車。《撮影 中込健太郎》 外装色のみならず、内装も特別な仕上がり。《撮影 中込健太郎》 RX-8をベースにしたリッチな躯体のNC型3代目。これは20周年記念モデル。このクルマも再評価されつつある。《撮影 中込健太郎》 白、青、赤、一番奥に黄色。この4色は1989年、シカゴモーターショーでの発表時での発表時の4色なのだそうだ。《撮影 中込健太郎》 そして30周年記念車には、新たな歴史の1ページへの歩みだしを象徴し、明け方の空の色をイメージしたオレンジが採用された。《撮影 中込健太郎》 申し込みをして抽選で商談の権利が与えられることになっている。オートモビルカウンシルがワールドプレミアとなったこの記念モデル、来場者の注目も高かった。《撮影 中込健太郎》 ロードスターのレストアサービス。間もなく3台目が完成するのだという。《撮影 中込健太郎》 ファンも多いペーパークラフトも配布された。《撮影 中込健太郎》