FC搭載の電動小型低速車両、ヤマハ YG-M FC

ヤマハ発動機は、燃料電池を搭載したプロトタイプ車両「YG-M FC」による公道実証を、4月18日から24日まで石川県輪島市内で実施すると発表した。

YG-M FCは、全長337×全幅134×高さ171cmの軽自動車サイズ(定員4名)で、車重は640kg。同サイズの電動小型低速車に対して、航続距離が長い、燃料充填時間が短い点が特長で、充電回数の低減や保有台数の低減を図ることができる。

公道実証は、輪島市の新交通システム「WA-MO(ワーモ)」の定期運行ルートを含む約3kmの市街地コースにて実施。燃料電池車の航続距離や運用時間、導入地域における利用価値や運用者の受容性などを検証する。

今回の取り組みは、燃料電池車と水素ステーションの普及・設置を推進する日本政府の水素基本戦略に沿うもので、温室効果ガスの削減やラストマイル交通の次世代化といった社会課題解決へも寄与するもの。また同社の長期ビジョン「ART for Human possibility」の一つ、"Transforming Mobility"の推進や、環境計画2050における目標「製品CO250%削減」と「資源利用50%削減」に向けた活動の一環だ。

なお、YG-M FCは、5月22日からパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」に出品予定。

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