アウディR8 V10ディセニアム

アウディは、『R8』にV型10気筒エンジンの誕生10周年を記念する「R8 V10ディセニアム」(Audi R8 V10 Decennium)を設定し、2019年春から世界限定222台を発売すると発表した。

R8はアウディのフラッグシップスポーツカー。現行R8は2世代目モデルで2015年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2015で発表された。

◆最新のアウディV10は大幅にリファイン

R8 V10ディセニアムは、アウディのV型10気筒エンジンの誕生10周年を記念するモデルだ。ディセニアムとは、ラテン語に由来し、10年を意味する。アウディのV型10気筒ガソリン自然吸気「FSI」エンジンは、2009年初頭に登場した先代R8に搭載された。直噴システムを備えたこのエンジンの排気量は5.2リットルで、最大出力は525hpだった。

2015年に登場した第2世代のR8では、このFSIエンジンが徹底的な見直しを受けた。インテークマニホールドに燃料噴射システムを追加することにより、排出ガス特性を改善。シリンダーオンデマンド(COD)システムが、部分負荷状態で片バンクの5気筒を休止させることで、燃費も向上させた。エンジンのポテンシャルも引き上げられ、さらにダイレクトに反応し、レスポンスも鋭くなった。

◆専用ボディカラーやカーボンファイバー製パーツ採用

R8 V10ディセニアムの外観には、専用ボディカラーのデイトナグレイマットエフェクトを採用。20インチホイールとエンジンのインテークマニホールドは、マットブロンズ仕上げとなる。

フロントスポイラー、サイドシル、ディフューザーはグロスブラックで塗装。エクステリアにはブラックのアウディリングとロゴが装着された。サイドブレードとドアミラーハウジングは、グロスカーボンファイバー製。専用カラーのデイトナグレイマットエフェクトの他に、デイトナグレイパールエフェクト、スズカグレイメタリック、フローレットシルバーメタリック、ミトスブラック メタリック、アスカリブルーメタリック、ケモーラグレイメタリックが選択できる。

インテリアは、ブラック基調だ。グロスカーボンファイバー製のインレイがハイライト。スポーツシートにキルティングされたひし形パターンのステッチは、グロスブラックで仕上げられ、コントラストステッチにはグロスコッパートーンが採用された。セレクターレバーとアルカンターラ巻きのステアリングホイールには、センターアームレスト、ドアアームレスト、ドアレールと同様に、コッパーカラーのステッチが施されている。

「Decennium」のロゴは、センターコンソール、ドア、グロスカーボンファイバー製ドアシルトリムのインレイに装着され、ロゴプロジェクターにも採用される。グロスカーボンファイバー仕上げが施されたセンターコンソールにも、Decenniumロゴが装着された。このロゴは、アウディが特許を取得した部分マット仕上げが特徴だ。素材の表面は、特殊な粉末を使用して、数千分の1mm単位で粗面化処理が施されている。

ドアに設置されたプロジェクターライトは、Decenniumのロゴに加え、各モデル専用のシリアル番号を地面に投影する。他のすべてのR8モデルと同様に、アウディバーチャルコックピットとMMIナビゲーションプラスが標準装備される。アウディバーチャルコックピットは、速度計、回転計などの走行情報から、ナビゲーション表示、ラジオやメディア情報など、ドライバーのニーズに合わせた表示情報を、好みに応じてカスタマイズできる。最小限の視線移動で必要な情報が得られるインターフェイスを追求している。

◆0〜100km/h加速3.1秒、最高速331km/h

パワートレインは、トップグレードの「R8 V10パフォーマンス クワトロ」譲りだ。自然吸気の直噴5.2リットルV型10気筒ガソリン「FSI」エンジンは、最大出力620hp、最大トルク59.1kgmを引き出す。0〜100km/h加速3.1秒、最高速331km/hの性能を発揮する。

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