1963年のマン島TTレース(英国)で日本人初の優勝を飾った伊藤光夫氏が、第1回 MFJモーターサイクルスポーツ殿堂に選出された。
MFJモーターサイクルスポーツ殿堂は、日本のモータースポーツの歴史を後世に伝え、輝かしい実績のあった選手、関係者を顕彰することを目的に設立。第1回の顕彰者として、1907年から開催されている歴史あるマン島TTレースで、日本人初の優勝者である伊藤光夫氏が選考された。
伊藤光夫氏は1959年から1969年にかけて、スズキの社員ライダーとして二輪車世界ロードレース選手権をはじめとした国内外のレースに参戦。1963年にマン島TTレースで日本人として初めて優勝するなど、輝かしい成績を収めてきた。
レース引退後もスズキのレース活動に携り、レース車両の開発、世界に通用する技術の向上、後の世界チャンピオンとなるケビン・シュワンツなど優秀なライダーの育成に加え、長きにわたりMFJの技術委員を務めるなど、スズキのみならず日本の二輪車のレースの普及、発展に貢献してきた。
今回の受章について伊藤氏は、「記念すべき第1回の顕彰者に選出されたことを大変うれしく思う。しかし、これは当時の担当者全員で成し遂げたことで、私個人が評価されたとは思っていない。TTレースへの参加を決断された2代目社長、鈴木俊三氏の英断であり、その時期に参加メンバーに選ばれ、ライダーとして起用され参加した私が優勝出来たことが、光栄であり喜びと感謝の気持ちでいっぱいだ」とコメントしている。
伊藤光夫氏、第1回 MFJモーターサイクルスポーツ殿堂に選出 1963年マン島TT優勝
2018年12月14日(金) 16時37分
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