ホンダ X-ADV(2017年)

ホンダは11月22日、大型スポーツバイク『X-ADV』のエンジン制御コンピュータ(ECU)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2017年3月8日〜7月11日に製造された1254台。

6速DCTを制御するECUの配置が不適切なため、長時間の低速走行を繰り返すと、エンジンの熱影響によりECU内部素子の抵抗値が高くなることがある。そのため、インナシャフトセンサおよびアウタシャフトセンサへ供給する電源電圧が低下し、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き変速ができなくなり、最悪の場合、クラッチが切れ、駆動力が伝わらなくなり、走行不能となるおそれがある。

改善措置として、全車両、サブハーネスを追加し、シャフトセンサへ供給する電源電圧回路を変更する。また、電源電圧回路の変更に伴い、インナシャフトセンサおよびアウタシャフトセンサを交換する。

不具合は25件発生、事故は起きていない。市場からの情報により届け出た。

改善箇所