日産自動車の中国合弁である東風汽車有限は11月16日に開幕した広州モーターショー2018で、東風日産ブランドの上級セダン『アルティマ』の全面改良モデルを中国で初公開した。
これまで、中国では『ティアナ』の名称で6代にわたって販売してきたが、グローバルモデルとして展開しているアルティマに変更した。新型車は自動運転の要素をもった技術「プロパイロット」を中国向けに初めて搭載、一定の速度範囲では車線中央の走行を維持するようステアリング操作をアシストするなどの機能をもたせている。
また、世界初の量産型可変圧縮比エンジンである「VCターボ」(排気量2.0リットル)を採用し、動力性能と燃費性能の両立を図った。圧縮比は8対1から14対1の間でシームレスに変える。
新型アルティマの中国での具体的な投入時期や販売目標は公表していない。東風汽車有限の乗用車部門である東風日産のアイルトン・クッソー総経理は、同日のプレスカンファレンスや記者団の取材に対し「アルティマは中国でわれわれの販売に非常に貢献しているクルマだ。新モデルは(先進技術群の)日産インテリジェントモビリティを代表するモデルであり、VCターボエンジンやプロパイロットなど市場に先んじる機能で、更にわれわれのポジショニングを上げてくれるだろう」と、期待を表明した。
また、東風汽車有限の内田誠総裁は「われわれの強みは日産や東風、さらにヴェヌーシアといったマルチブランドで成長する市場に対応できることだ。それぞれのブランドで日産インテリジェントモビリティを展開し、持続的な成長を確保したい」と強調した。
<取材協力:日産自動車(モーターショー視察)>
東風日産が新型アルティマを初公開、プロパイロットを中国にも導入…広州モーターショー2018
2018年11月16日(金) 20時15分
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