スバル本社(東京恵比寿)

国土交通省は11月14日、スバルの完成検査などの一連の不正問題に関して、同社に対して再発防止のための措置を勧告した。

国土交通省では、一連の完成検査の不正に関して今年5月と10月、スバルに対して立入検査を実施した。この結果に加え、2017年12月19日、2018年4月27日と9月28日付でスバルから提出された報告書を精査した結果、スバルの完成検査実施に関して改善する必要があると判断した。道路運送車両法の自動車型式指定規則に基づいて国土交通大臣からスバルの中村知美社長に対し、完成検査の不適切事案の再発防止に向けた措置を実施するよう勧告した。

具体的には、完成検査現場業務の把握・管理についての再点検、完成検査業務の継続的な点検、再発防止策の見直し、再発防止策の徹底と実効性確保など。再発防止策の実施状況について四半期毎に国土交通省に報告することも指示した。不適切事案が判明した際、リコールなどの必要な措置を速やかに実施することも指示した。

また、国土交通省は、スバルに対して2018年3月20日に公表した「適切な完成検査を確保するためのタスクフォース」の中間とりまとめを踏まえて、当分の間、スバルを重点的な監視対象とし、完成検査の不適切事案や、スバルの今後の対応を踏まえ、更なる対応が必要な場合、厳正に対処ことを通告した。

完成検査不正に関する再発防止に関する国土交通大臣からスバルに対する勧告書