10日、SUPER GT最終戦開催中のツインリンクもてぎで、トヨタ、ホンダ、モビリティランド(鈴鹿サーキット&ツインリンクもてぎを運営)が合同会見を開き、2019年3月に3社共催で「モースポフェス2019 SUZUKA〜モータースポーツファン感謝デー〜」を実施すると発表した。
会見にはトヨタ自動車GRマーケティング部の高橋敬三主査、本田技研工業モータースポーツ部の山本雅史部長、そしてモビリティランドの山下晋代表取締役社長が出席。高橋氏によれば、この話の発端は「昨年、ホンダさんと我々トヨタが合同で『モースポ in 九州』というイベントをやったことでした。単独でやるよりも数倍楽しいということが分かり、今年に入ってから『なにかできないか』と話してきたなかで、実現に至りました」とのこと。
鈴鹿サーキットでは例年、主に3月上旬にファン感謝デー(通称:鈴鹿ファン感)が開催されてきた。これを来年はトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)とホンダが「メーカーの垣根を越えて」、モビリティランドとともに、よりグレードアップして開催する格好になる。
日程は2019年3月2〜3日、入場は無料(公式ウェブサイト掲載の招待券持参者)。山下氏は「日本のモータースポーツ(全体)のキックオフイベントにしたい」との思いを語っている。山本氏も「これまでに見たことのない“絵”を鈴鹿で見せたい」と語り、意気込みを見せる。
会見では記者団から「現役選手がメーカーの枠を越えてマシンに乗ることもあり得るのか」との質問も出たが、高橋、山本の両氏はこれにも前向きな意向を示しており、共催ならではのコンテンツが多数、用意されることになりそうだ。また、さらに他メーカーの参加も募っていく方向を3氏は強調している。
トヨタとホンダの国内外での活躍を含め、4輪、2輪とも近年、日本のモータースポーツには「確実に波が来ていると思います。ファンの方々のマインドを、もっと盛り上げていきたい」(山下氏談)。これが、この画期的イベントにかける3社の思いである。さらには「未来のモータースポーツファンをつくるビッグイベント」との副題が示すように、コアなレースファンだけでなく、より広い層への訴求の契機となることも目指し、これから具体的な開催準備が進む。
鈴鹿サーキットとホンダ、トヨタで3社共催の「モースポフェス」を実施 2019年3月2-3日
2018年11月10日(土) 17時42分
関連ニュース
- 中国IT大手のテンセントとトヨタ自動車が戦略提携 (04月25日 16時15分)
- トヨタ自動車がスポーツメディアを立ち上げ…『トヨタイムズスポーツ』開始 (04月17日 17時45分)
- 実物大F1レゴブロックを鈴鹿サーキットで世界初披露 (03月29日 18時00分)
- ホンダ、鈴鹿サーキットにレーシングギャラリー新設…4月5日開館 (03月26日 17時25分)
- トヨタ自動車、2025年から紙の新車カタログを廃止へ[新聞ウォッチ] (02月01日 08時53分)