中国汽車工業協会は10月12日、中国における2018年1〜9月の新車販売の結果を発表した。商用車と輸出を含めた総販売台数は、2049万0600台。前年同期比は1.5%増だった。
1.5%の伸び率は、前年同期の4.5%増を3ポイント下回るもの。激化する米中の貿易戦争などが、消費者の購買意欲に影響を与えている。2018年通年では、前年割れの可能性も出てきた。
日系自動車メーカーでは、日産自動車が1〜9月累計で109万5578台と、過去最高の販売台数を記録。前年同期比は7.4%増だった。小型セダンの『シルフィ』や『キャシュカイ』などのSUVの販売が伸びる。
トヨタ自動車は1〜9月、108万0500台を販売。前年同期比は12.5%増と2桁増を達成する。2014年夏にモデルチェンジした主力セダンの『カローラ』と、兄弟車の『レビン』の販売が好調。7月以降は、輸入車に対する関税の引き下げで、日本から輸出されるレクサスの販売が伸びた。
一方、ホンダは1〜9月に96万5004台を販売し、前年同期比は6.9%減。広汽ホンダでは、『アコード』が11万3001台で、前年同期比は1.8%増と回復。『フィット』は前年同期比15.1%増の9万2018台と2桁の伸び率。東風ホンダでは、『シビック』が前年同期比13.9%増の14万7751台と牽引。新型コンパクトSUVの『UR-V』は、38.7%増の3万2019台と好調だった。
中国における2017年の新車販売台数(商用車と輸出を含む)は、前年比3%増の2887万9000台と過去最高。5年連続で2000万台を突破すると同時に、米国を上回り9年連続で世界一に立っている。
中国新車販売、1.5%増の2049万台 2018年1-9月
2018年10月15日(月) 10時04分
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