(新聞ウォッチ)

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2018年8月28日付

●米メキシコ新合意、車関税ゼロ条件厳格化(読売・2面)

●自動タクシー実験、都内の公道、スマホで解錠(読売・2面)

●新幹線整備費3460億円増、国見通し、北陸と九州・長崎ルート(読売・9面)

●日産EVで中国戦略加速、生産開始新工場計画も(朝日・9面)

●トヨタ系の4社自動運転新会社、来年3月設立目指す(朝日・9面)

●ながらスマホ事故警鐘、自転車ぶつかり死亡、元学生に有罪判決(朝日・31面)

●世田谷で豪雨 交通も乱れ(産経・26面)

●消費増税有識者会合開かず、来年10月予定通り10%か(東京・1面)

●テスラやまぬ現金流出、次の調達策市場注視(日経・12面)

●三菱マテ、不正を自主申告、データ改ざん、米司法省に(日経・34面)


ひとくちコメント

「自転車の運転が人を死傷させうるものだという自覚を欠き、過失は重大である」と裁判長は述べ、禁錮2年、執行猶予4年(求刑・禁錮2年)の判決を言い渡したという。

判決によると、重過失致死罪に問われた当時大学生2年だった森野実空被告(20歳)は2017年12月7日午後3時10分頃、歩行者専用道路で、電動アシスト自転車を走らせながら左手でスマホを操作した後、スマホをズボンのポケットにしまうことに気を取られ、速度約9.3km/hで、歩行者の女性(当時77歳)をはねて死亡させた。

被告は当時、右手で飲み物の容器を持ったままハンドルを握り、左耳にイヤホンをつけて音楽を聴いていたという。判決では、被告が反省の弁を述べていることなどから執行猶予付き判決としたそうだ。

きょうの各紙も社会面で「自転車スマホ事故有罪」などと大きく取り上げている。このうち、朝日は「スマホを使いながら自転車を運転して事故になるケースは急増しており、警察庁も注意を呼びかけている」と「ながらスマホ事故」に警鐘を鳴らす。

また、東京も「重大事故の半数、24歳以下が運転」との見出しで「歩行者が死亡、重傷だった299件を分析すると、自転車側は52%が24歳以下で、中でも10〜19歳が38%を占めている」と伝えている。自動車やバイクと違い、自転車は年齢に関係なく“無免許”で運転できるが 、それだけにルールやマナーを守らなければ重大事故になるという自覚を促す教育を徹底させるしかないだろう。