BMW、PSA、フォードによる5G通信のデモ

BMWグループ、フォードモーター、PSAグループ、5GAA(5Gオートモーティブ・アソシエーション)は7月11日、異なる自動車メーカーの車両間での「C-V2X」(セルラーV2X)のデモンストレーションを実施した、と発表した。

5GAAは、5G通信ソリューションの開発やテストを行う団体。5G通信ソリューションの標準化を促進し、社会的ニーズに対処するために、商業的な可能性とグローバルな市場浸透を加速することを目的とした複数業種にわたる連合組織となる。

5GAAは主に、自動車メーカーとテレコム業界とを結合し、未来のモビリティと輸送サービスのためのエンドツーエンドのソリューションの開発を目指す。自動車メーカーでは、アウディ、BMWグループ、ダイムラー、フォードモーター、ジャガー・ランドローバーが参画している。

今回、5GAA、BMWグループ、フォードモーター、PSAグループは、異なる自動車メーカーの車両間での「C-V2X」(セルラーV2X)のデモンストレーションを実施。セルラーV2Xは、車車間・路車間通信テクノロジー。車両に搭載されたミリ波レーダーやレーザースキャナー、カメラシステムなどのセンサー技術を補完し、広い通信範囲やクラウド通信を利用して、車両の通信能力の向上を図る。

このデモンストレーションでは、信号機や交通管理センターとのV2I(ビークル・トゥ・インフラストラクチャー)接続だけでなく、車車間(V2V)の衝突回避にC-V2Xを使用することにより、安全性向上における効果を確認。

さらに、緊急ブレーキ灯、交差衝突警告、交通ターン衝突警告、低速車両警告および停止車両警告、信号違反警告、歩行者警告を含む6つのデモンストレーションに成功した、としている。

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