シボレー・ボルトEV

GMは6月18日、「サステナビリティレポート2017」を発行し、今後の電動化や自動運転への取り組みを明らかにした。

電動化に関しては、GMは2023年までに少なくとも20車種の新型電気自動車を投入し、全車電動化、エミッションフリーの未来というビジョンを実現させるための体制を整えていく。

その第一段階として、今年度は、世界規模の需要に応えるために『ボルトEV』の生産台数を増やす予定。さらに、米国および中国を含めた主要EV市場において主導的な役割を果たすだけでなく、公益事業者(EVステーション)、コミュニティ、政府、およびその他と連携して充電インフラの整備を加速させる計画。

自動運転に関しては、GMは重要な事業目標として、米国ミシガン州オリオン組立工場で初の自動運転量産車『クルーズAV』を生産し、2019年の実用化を目指す。GMは自動運転車の生産に量産方式を採用した初めての自動車メーカーであるとともに、自動運転車の量産体制を敷く唯一の企業となる。

この他、パーソナルモビリティについては、都市部における世界的規模での人口増加を受けて、シェアードモビリティソリューションを組み合わせたサービス「Maven(メイヴン)」を拡大。これは、カーシェアリングやライドシェアリング人気の高まりを活用したもので、混雑の緩和に貢献していく、としている。

シボレー・ボルトEV GMの次世代自動運転車、クルーズAV。完全自動運転車を想定しており、ステアリングホイールやペダルなどは装備されていない