GM(General Motors)は12月12日、コマツと燃料電池の分野で提携を結び、コマツの鉱山向け超大型ダンプトラック 「930E」用の水素燃料電池モジュールを共同開発する契約を締結した、と発表した。
水素燃料電池は、軽量で充填時間も短いことから、ディーゼル燃料をエネルギー源とする機械を電動化するうえで、理想的な動力のひとつとされる。また、燃料の水素はエネルギー密度が高いことから、積載量を下げることなく多量のエネルギーを効率的に搭載することを可能にする。
これらのことから、水素燃料電池は、約290トンの積載能力を持つ超大型ダンプトラックの930Eのように、厳しい稼働条件に対する仕様が求められる車両にとって、排気ガスゼロを可能にする画期的なソリューションのひとつになるという。
また、鉱山向けダンプトラックはひとつの鉱山のみで製品寿命を終えることが多い。そのため、車両台数の規模に合わせた水素充填インフラを効果的に準備しやすくなるという。
両社は、2020年代中頃に、米国アリゾナ州にあるコマツのアリゾナ試験場において、GMの水素燃料電池「ハイドロテック」を搭載したプロトタイプの試験を計画している。このプロトタイプには、2メガワット以上の水素燃料電池を搭載する予定、としている。
鉱山向け超大型ダンプを燃料電池で動かす、GMとコマツが共同開発へ
2023年12月13日(水) 14時00分
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