分解整備の例

国土交通省は20日、認証を受けていない事業場で分解整備作業を行っていた大型特殊自動車メーカー6社に、業務改善を指示した。

三菱ロジスネクストについて、自動車分解整備事業の認証を受けていない全国56事業場(子会社の販売会社)で、ブレーキドラムを分解するなどの分解整備作業を実施していたことが発覚した。これを受けて国土交通省は4月24日、大型特殊自動車メーカー関係団体に対し、適切な分解整備を実施するよう傘下の会員に周知するよう指示した。

各社が調査したところ、大型特殊自動車メーカー6社がそれぞれ三菱ロジスネクストと同様、子会社や直轄工場で、認証を受けずに大型特殊自動車のブレーキドラム脱着などの分解整備を実施していたと報告。このうち3社は、不適切な分解整備作業に、リコールの改修作業も含まれていた。ただ、これに伴う事故や不具合は発生していないとしている。

6社はコベルコ建機、住友建機、住友ナコフォークリフト、豊田自動織機、範多機械、日立建機。

国土交通省は不適切な作業を行っていた大型特殊自動車メーカー6社に対して認証を受けていない事業場で分解整備作業を実施した自動車について、認証を受けている整備工場で安全確認を実施することや、認証を受けていない事業場では認証を取得するよう指導し、認証取得が困難な場合は、分解整備を必ず外注させることを指示。また、再発防止策を実施することも求めている。

これらについて国交省は、8月31日までに報告するよう指示した。