日立建機の完全油圧式クイックカプラ仕様機の使用イメージ《写真提供 日立建機》

日立建機は6月18日から、運転席に居ながら1人で簡単かつ迅速にアタッチメント交換が可能な「完全油圧式クイックカプラ仕様」の中型油圧ショベル4機種(ZX210K-7、ZX210LCK-7、ZX225USRK-7、ZX225USRLCK-7)の受注を日本国内向けに開始する。

従来のアタッチメント交換作業では、オペレータ1名に加えて作業員1〜2名が必要で、油圧ショベルとアタッチメントをつなぐピンや油圧配管を手作業で着脱する必要があった。この作業には約30分もの時間と労力を要し、安全性と生産性に課題があった。

新製品では、オペレータが運転席から降りることなく、わずか約2分でアタッチメント交換と油圧配管の接続作業が完了する。現場の作業内容に最適なアタッチメントにこまめに交換することで、現場の作業時間の短縮や人員の削減も見込める。

完全油圧式クイックカプラには、業界をリードするオイルクイック社(スウェーデン)製を採用した。各アタッチメントに適したアダプタを使用することで、顧客が保有する既存のアタッチメントをそのまま利用できる。

オプションとしてMLクレーン対応バケットも設定可能で、クイックカプラを装着したまま本体のMLクレーン機能を使い吊り作業を行える。輸送時もバケットの爪先がブームに干渉することなく輸送可能だ。

なお日立建機は、第7回国際建設・測量展「CSPI-EXPO」(6月18日〜21日、千葉県・幕張メッセ)において、この製品を展示する予定だ。

MLクレーン対応バケット《写真提供 日立建機》 アタッチメントの装着方法《写真提供 日立建機》