VW ポロ 新型発表会《撮影 小松哲也》

フォルクスワーゲン(VW)グループジャパンは3月20日、約8年ぶりに全面改良した『ポロ』を発売した。VWグループのモジュラー戦略であるMQBの採用で室内空間を拡大するとともに、デザインも一新したのが特徴。価格は209万8000〜265万円。

VWジャパンのティル・シェア社長は同日都内で開いた発表会で「MQBの採用によって快適性やデザイン、コネクティビティなどすべてにおいて大きな進化を遂げた。ここ日本においても新型ポロはクラスを超えた新しいベンチマークになると確信している」と述べた。

MQBは横置きエンジンレイアウト用の生産モジュールで、ホイールベースや前後のオーバーハングなどを自由に変更できるうえ、上級車種に採用されている先進安全装備や運転支援システムを共有できるのが特徴。

MQBは『ゴルフ』から順次導入され、ポロも今回の全面改良を機にMQBをベース開発された。この結果、新型ポロは先代に比べて全長、全幅ともに65mm、ホイールベースは80mm拡大され、室内空間が広くなり、とくに後席の快適性や乗降性が向上している。

またプリクラッシュブレーキシステムに新たに歩行者検知機能を追加したほか、車線変更する際に斜め後ろからの車両接近を知らせるブラインドスポットディテクションを新規採用するなど「上級セグメントの技術や品質をコンパクトサイズのポロにも初めて搭載できるようになった」とシェア社長は解説する。

全幅が65mm広がったことで新型ポロは3ナンバーサイズになる。シェア社長は「販売店から懸念もあった」と明かしながらも、「お客様の声を聞くと、ポロに対してもっと広くというリクエストが多いことから、居住空間もラゲッジスペースもお客様の声に基づいて大きくした」と自信を示した。ちなみにラゲッジルームは先代に比べて71リットル拡大した351リットルとなっている。

またシェア社長は「ポロはゴルフに次ぐVWにとって2番目に重要なモデル。多くの皆さんによって高く評価されている。新型ポロはさらに成長した」とした上で、「これまでポロは女性ユーザーが多いクルマだった。この新型では多くの男性にも選んで頂けるモデルになったと思っている」と期待を寄せていた。

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