日産自動車「氷上・雪上試乗会」《撮影 福田俊之》

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2018年1月26日付

●最強寒波凍る足元、都心きょうも氷点下予想(読売・1面)

●TPP11日本、説得奏功、3月署名で合意(読売・9面)

●円高不安材料に、一時108円台「好循環」に冷や水(読売・9面)

●トヨタ労組6.6か月要求へ、一時金業績改善で積み増し(読売・9面)

●自動運転コンバイン、クボタ開発2019年発売へ(朝日・11面)

●直球緩球、ヤマハ発動機社長、日高祥博氏、スピード上げて変革期突破(産経・11面)

●三菱自動車17万台リコール、VWは1万8000台(東京・28面)

●首都高路肩狭く除雪難航、一時7割通行止め(日経・2面)

●燃料電池車、300万〜600万台、2040年の普及目標NEDO航続距離1.5倍(日経・5面)


ひとくちコメント

東京が4年ぶりの大雪に見舞われたと思ったら、そのあとに強い寒気が流れ込み、東京都心では氷点下4度を観測。気象庁によると、東京都心で氷点下4度以下まで気温が下がったのは1970年以来、48年ぶりのことだという。急激な冷え込みで水道管が凍結し、水が出ないトラブルも起きている。

そんな強い寒気と冬型の気圧配置の影響による厳しい寒さの中、長野県立科町の女神湖畔では日産自動車がメディア向けの「氷上・雪上試乗会」を開催、凍結した滑りやすい路面などでの走行性能を体感した。

この日の女神湖は氷点下17度まで気温が下がり、湖面の氷も厚さ45cmに凍っており、まるで冷凍庫の中にスッポリと入っているような凍える寒さだった。

新雪が降り積もり、うっすら雪化粧の湖面は言うまでもなくツルーンツルーン。そんな厳しい気象条件で、果たして安定走行が可能なのかと不安を抱きながら、電動駆動の新型リーフのハンドルを握り、おっかなびっくり加速してみた。

リーフには日常の減速をアクセル操作だけで補える「e-Pedal」機能を搭載。まずは直線コースで急加速後にアクセルを離すと横滑りもほとんどなく安定して減速、停止する。次に、フィギアスケート選手の演技のように湖面を8の字を描くようにぐるぐるとスピン走行してみた。それでもインテリジェントパワーと呼ばれる高性能のモーター制御技術が制動力を発揮、不慣れな滑りやすい湖面でも安定して操縦することができた。

ちなみにe-Pedalのスイッチをオフ状態にして同じ湖面のコースを走行してみたが、ハンドルを取られてコントロール不能で逆方向に回転してしまった。自動運転などにつながる先進技術を過信しすぎるのはよくないが、寒冷地ばかりではなく、48年ぶりの最低気温を観測した東京都心などでも、いざという時にもスムーズに発進・加速する機能はドライバーにとっても安心して運転が楽しめるのはありがたい。

日産自動車「氷上・雪上試乗会」《撮影 福田俊之》 日産自動車「氷上・雪上試乗会」《撮影 福田俊之》 日産自動車「氷上・雪上試乗会」《撮影 福田俊之》