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ZMPは、自動運転技術開発用車両「RoboCar MiniVan」をdSPACE社製「MicroAutoBoxII」から制御可能にする「RoboCar MiniVan MicroAutoBoxII連携オプション」を6月末より提供開始すると発表した。

RoboCar MiniVanは、トヨタ『エスティマハイブリッド』をベースとした、自動運転などの研究開発向け実験プラットフォーム車両。車載ネットワークCANを介して、ベース車両に搭載されているセンサ情報を取得できるほか、ZMP独自のコントローラーによってドライブやステアリングを制御できる。

dSPACE社のMicroAutoBoxIIは、高性能で豊富な自動車用入出力インターフェース、そして小型・堅牢な筐体を備えており、テスト対象の車両に搭載して制御ロジックの開発や信頼性を検証できる制御開発用ツール。インターフェースには主要な自動車バスシステム用インターフェースに対応し、自動車開発企業をはじめ幅広く利用されている。

MicroAutoBoxII連携オプションを導入することで、MathWorks社のMatlabやSimulinkなどを利用してMicroAutoBoxII上で行っていた制御ロジックやドライビングモデルのシミュレーションをRoboCar MiniVanで検証可能となる。

RoboCar MiniVan MicroAutoBoxII連携オプションは、RoboCar MiniVan購入時に添付されるサンプルプログラムとあわせて6月末より提供。また、その他RoboCar実車シリーズとの連携については要望に応じて個別対応となる。

なおZMPは、RoboCar MiniVanとdSPACE社MicroAutoBoxIIとの連携オプションを、5月24日から26日にパシフィコ横浜で開催される自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2017」に出展する。