本田技術研究所 二輪R&Dセンター 工藤知裕氏。《撮影 青木タカオ》

ついに発売となったホンダ『レブル500』と『レブル250』。開発チームのひとり、本田技術研究所 二輪R&Dセンターの工藤知裕氏が、4月18日に開いたメディア向け試乗会および技術説明会にて、こだわりのポイントを教えてくれた。

「まずヘッドライトですが、質感とサイズにこだわろうということで、135mm径の丸型のガラスレンズを採用しました。LEDも考えましたが、この小ささと薄さを実現するためには不向きでした。アルミダイキャスト製のフレームでマウントし、シンプルなフロントマスクとなっています」

そして、新型レブルはシート高が690mmと低いうえ、フレームがとことん絞り込まれ、足着き性が抜群にいい。このシートまわり全体の“くびれ”を実現するために、本来ならシートの下に配置されるECU、イグニッションコイル、リレーといった電装部品を、燃料タンクとエンジンの間にあるトラス構造のフレーム部にボックスを作って収納している。

イグニッションスイッチもここにあり(車体左側)、そのおかげでハンドルまわりがスッキリとし、ライダーの視界が広く開けた。

さらに、同じくレブル開発陣のひとり、本田技術研究所 二輪R&Dセンターの高柴宏明氏は、シャープなステアリングフィールを実現させているのは、500と250、それぞれで剛性バランスを徹底追求したエンジンマウント部にもあるという。

メインフレームは500と250で共通だが、エンジンの大きさが異なるため剛性バランスが異なってしまう。そこで250では大きなマウントパーツを採用。両モデルともクセのないニュートラルなハンドリングを実現できたと話してくれた。

レブル500/250開発陣。《撮影 青木タカオ》 本田技術研究所 二輪R&Dセンターの高柴宏明氏。《撮影 青木タカオ》 質感にこだわったガラスレンズを採用したヘッドライト。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》 電装パーツを収納した燃料タンク下のスペース。イグニッションキーもここに設けた。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》 レブル250のフレーム、エンジンマウント部。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》 レブル250のエンジンマウント部。《撮影 青木タカオ》 レブル500のフレーム、エンジンマウント部。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》 レブル500のエンジンマウント部。《撮影 青木タカオ》 低くナローにくびれたシートまわり。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》 低くナローにくびれたシートまわり。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》 ホンダ レブル250。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》 ホンダ レブル250。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》 ホンダ レブル500。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》 ホンダ レブル500。《画像提供 ホンダモーターサイクルジャパン》