ドゥカティ 新型パニガーレV2S《写真撮影 望月 勇輝》

ドゥカティはNEWエンジンである「V2」(890cc)を2024年10月に発表。そのV2エンジンを搭載した初のモデルである『パニガーレV2S』がついに日本に上陸した。SNS上では、「パニガーレV2かっこよすぎます!!」などファンの注目を集めている。

その注目のポイントになっているのは、大胆な軽量化だ。前モデルのパニガーレV2Sと比較すると、エンジン単体で9kg、車両全体で17kgの重量を削減。その数値のインパクトはとても大きい。

890cc V2はそのスペックだけを見ると、前モデルのパニガーレV2Sのスーパークワドロよりも、排気量で65cc、パワーで35ps少なくなっている(120ps/93.3Nmバージョンと115ps/92.1Nmバージョンを用意)。また、ドゥカティのスポーツバイクの伝統ともいえる、バルブ開閉機構のデスモドローミックを採用していない。しかし、MotoGPライダーのマルク・マルケスは2025年初にスペインのサーキットで新旧パニガーレV2Sを乗り比べ、新型で1分12秒2(前モデルは1分12秒1)を記録。NEWパニガーレV2Sは、スペックダウンを感じさせないパフォーマンスを見せた。

パニガーレV2Sは、新エンジンを搭載するために車体も設計を一新。先にデビューしたパニガーレV4のコンセプトを踏襲し、フレームとスイングアームは横方向の剛性を落とす方向で進化。フロントフレームには大きな穴が開き、スイングアームは片持ちから両持ちになった。

またV2エンジンはVバンクを後方に20度傾けることで、車体設計の自由度を向上。エンジンをより前方に搭載することが可能となり、前輪の接地感を確保。また、これはスイングアーム長を確保できるメリットにも繋がり、トラクションを向上させた。小ささと軽さをアピールする一方でホイールベースは伸び、最新電子制御を搭載。現代のシャシーづくりを採用している。

これに対し、X(旧Twitter)では、「パニガーレV2かっこええな」「パニガーレV2かっこよすぎます!!」など注目を集めているほか、「スイングアームすげー 大き目なあながあいてる」「ZX-4RRと重量同じか」「軽いのは魅力的だな」など、その徹底された軽量化にも驚きの声が上がっている。

一方で、「ミドルってどこの事をさすのか」「どっちにしろ日本じゃ全力は使えない」など、そのスペックを日本で乗りこなすことは難しいというコメントも見られた。

新型「パニガーレV2」は211万9000円~、「パニガーレV2S」は240万8000円~となっている。

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