
ロシアの自動車メーカーのアフトワズは、「ラーダ」ブランドのSUV『ニーヴァ・トラベル』の改良新型を発表した。
改良新型は現代的なデザイン、改良された動力特性、向上した快適性を兼ね備えながら、あらゆる道路や使用条件に対応する手頃で信頼性の高い車両というコンセプトを維持している。
外観デザインが大幅に刷新され、フロント部分には完全LED照明システムを採用した。これにより、照明の向上と現代的な外観を実現した。新設計のバンパーとラジエーターグリルは、より攻撃的でスタイリッシュな外観を与えるだけでなく、エンジン冷却効率も向上させている。
グリルには気流ガイドと拡大された開口部を設け、厳しいオフロード条件での使用に特に重要な改良を施した。
新型の心臓部となるのは、全く新しい1.8L 8バルブエンジンで、最高出力90hpを発生する。このエンジン用に独自の吸排気システム、冷却システム、燃料供給システムが開発され、合計50以上の要素が近代化された。
従来版と比較して出力は7hp向上し、最大トルクは24N・m増加。1000rpmで最大トルクの80%に達するため、舗装路とオフロードでの牽引特性が改善された。
新エンジンは燃費も向上し、走行モードに応じて燃料消費量が3〜30%削減された。また、新エンジンの採用により車両の振動・騒音快適性も改善された。
新エンジンに合わせてトランスミッションも適応され、信頼性が向上。サスペンションには新しいスタビライザーが追加され、操縦性と乗り心地の滑らかさが改善された。
ベンチレーテッドブレーキディスクと前輪ハブの非調整式ベアリングにより、車両の安全性とシャシー部品の耐久性も向上した。
改良新型ニーヴァ・トラベルは完全なテストサイクルを経て開発された。ベンチテスト、試験場での検証、様々な気候条件での路上試験が実施された。
なお、改良新型ニーヴァ・トラベルの量産は2025年第4四半期に開始される予定だ。

