
イタリア・コモ湖畔で開催された世界最高峰の歴史的自動車イベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」において、1934年製アルファロメオ『ティーポB』が最優秀賞を獲得した。
5月23日から25日にかけて開催された今年の大会では、8つのクラスに分かれた名車が美しいヴィラデステホテルの敷地内に集結した。
アルファロメオのティーポBは単なるレースカーではなく、グランプリレーシングの概念を再定義した革新的マシン。天才エンジニアのヴィットリオ・ヤーノが設計したこの車は、初期の本格的シングルシーターレーシングカーの一つとして知られている。
ドイツのアウリガ・コレクションから出品されたオーナーは、審査員から選ばれた「トロフェオBMWグループ・ベスト・オブ・ショー」を受賞。BMWグループクラシック責任者でコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ会長のヘルムート・ケース氏と、A.ランゲ・ウント・ゾーネCEOのヴィルヘルム・シュミット氏から賞が贈られた。
一方、一般投票による「コッパ・ドーロ・ヴィラデステ」は1957年製のBMW『507』が獲得した。洗練されたバランスの取れたボディデザインと3.2リットルV8エンジンを搭載したこのロードスターは、今日に至るまでBMWを代表するアイコン的存在である。アメリカからディルク・デ・グローン氏が出品したこの車は、来場者からの投票で最多を集めた。
イベントではBMW 507の誕生70周年を記念する特別展示も行われた。さらに、ロールスロイスはファントムの誕生100周年を祝い、1964年の映画「ゴールドフィンガー」に登場したロールスロイス『ファントム』の特別展示も注目を集めている。


