
軽自動車の可能性を模索し、3気筒DOHCターボエンジンによる高い走行性能と、骨格+樹脂外板という構造を実現した、軽オープンスポーツの2代目ダイハツ『コペン』。開発の経緯をまとめた『ダイハツ コペン開発物語』増補二訂版が三樹書房から発行された。
初版は2016年発売。2014年6月に2代目コペンが登場すると開発陣に徹底取材、自動車業界に精通したノンフィクション作家の中部博がダイハツのモノ作りの哲学、コペン開発の経緯をまとめた。増補二訂版は誕生10周年を記念して、カラー口絵24頁を増補、本文図版も増やすとともに、判型をA5判にサイズアップした。
2代目コペンは新骨格構造の「D-Frame」のみで充分なボディ剛性を確保し、樹脂外板の採用を可能とした。そして内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」によって、デザインの自由度を高めた。本書は、ダイハツの技術陣による証言を含めて、それらの新しい技術開発に挑んだドキュメントとなっている。シリーズ全体で約5万5000台が生産された人気軽オープンスポーツカーの開発物語だ。









