ブリヂストンのロゴ《画像提供 ブリヂストン》

ブリヂストンは、3月1日付でモータースポーツ管掌を新設し、新たなモータースポーツマネジメント体制を構築すると発表した。この新たな体制は、同社のモータースポーツ活動60周年を迎えた2023年を契機に、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を強化する取り組みの一環だ。

新設されるモータースポーツ管掌には、マクラーレン・レーシングでF1チームのエンジニアリングを指揮した経験を持つ今井弘氏が就任する。今井氏は、ブリヂストンで自動車メーカー向けタイヤ開発に従事した後、2003年からF1向けタイヤの開発やレースオペレーションに携わった経歴を持つ。

ブリヂストンにとって、モータースポーツ活動は「サステナブルなソリューションカンパニー」へと変革を遂げるための原動力となっている。新体制のもと、同社は「サステナブルなプレミアム」ブランドの構築に挑戦するとともに、レースを「走る実験室」として活用し、究極のカスタマイズを追求する商品設計基盤技術「ENLITEN」の進化や、バリューチェーン全体におけるカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現を加速させる方針だ。

さらに、ブリヂストンは2026-2027シーズンからABB FIAフォーミュラE世界選手権の単独タイヤサプライヤーに選定されたことを踏まえ、モータースポーツ活動をより一層強化していく。